表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1157/1270

吸血酔い

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 最初こそがっつくように吸血をしていたフレイだが、次第にゆっくりと味わうような吸血に変化していった。


「なんか吸血上手くなったか?最初も全然痛くなかったし。血を吸われてるけど倦怠感とかもないぞ。」


「ぷぁっ、ちょっと練習したんだよ。……ヒイラギさんが気分悪くなる吸血なんてしたくなかったし……。」


 そう言ってまたフレイは肩に口をつけるが、やはり痛みはない。体の血が抜かれれば、倦怠感に襲われたり、脱力感が襲ってきたりするが、今は寧ろ身体の中に溜まっていた疲労の塊が、吸われていくような心地良さを感じていた。


 そんな心地の良い吸血にリラックスしていると、フレイはまた俺の肩から口を離し、突然仰向けにベッドの上にパタンと倒れてしまった。


「あれ、フレイ?」


「きゅ〜っ……お目々ぐるぐる〜。お腹いっぱいだよぉ。」


 仰向けにベッドに倒れたフレイは、まるで酔っ払ったように目を回してしまっていた。


「よ、酔ってる……のか?」


 久しぶりの吸血でフレイの体がびっくりしたのか、それとも俺の体に流れる血液に何か変化が起こったのか……。


「今日はまだお酒も入ってないんだが。」


 以前、俺の体にアルコールが入っていると、自分も酔う可能性があるって言ってたが……今日はまだ飲んでない。


「まぁ、一先ず今は横にさせておこう。」


 倒れ込んだフレイを抱きかかえて、俺のベッドに正しく寝かせ、毛布を上からかけた。するとすぐにフレイは安らかに寝息を立て始める。


「一旦フレイはこのままかな。」


 軽くポンポンと彼女の頭を撫でてから、俺は服を着て1階のリビングへと向かった。


「あれ、師匠だけ?」


「なんだ、私では不満だったか?」


 リビングのソファーを独占し、ゴロンと横になっていた師匠が、じっとりとした視線をこちらに向けてくる。


「何もそんなこと言ってないじゃないですか。ドーナ達はどうしたんです?」


「あぁ、なにやらお菓子を買いに行くと言って外に出ていったぞ。」


「そうでしたか。」


 そして師匠が横になっているソファーの目の前に座ると、突然後ろから頭を鷲掴みにされた。


「柊、私のやりたいこと……見たんだろ?」


「い、今やるんですか?ドーナ達も、もう少しで戻ってくると思うんですけど。」


「ふふ、お前はアレをしてやると、他人には見せられないような表情になってしまうもんなぁ。」


 そうニヤニヤと笑いながら、師匠はポケットからあるものを取り出した……。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ