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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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仕事が回ってこないヒイラギ

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 獣人族の国に来たついでに、コッソリみんなの仕事風景の様子を見に行ったのだが……相変わらずお菓子の販売所は行列ができているし、孤児院にもズラリと長蛇の列ができている。

 みんな忙しいながらも、笑顔で楽しく接客してくれているようで、俺はホッ……と一つ安堵の息を吐き出した。


 2箇所とも俺がいなくても、すっかり大丈夫そうだ。


「次は店舗営業予定の建物の様子も見に行ってみよう。」


 この間購入した店舗営業をするための建物の様子を見に向かうと、そこではゴーレム達が慌ただしく届いた棚等を、建物の中へと運び込んでいる最中だった。


「おっ、機材が届いてるな。」


 ゴーレム達がそれらを運んでいるのを手伝おうとすると、建物の中から1枚の紙を手にしたリコが現れた。


「ありゃ?社長?」


「リコ?なんでここに?」


「ミクモちゃんから、食品棚とかが届いた〜って連絡を受けてね。今それをゴーレムに指示して、置いてもらってたとこなんだね〜。」


「あちゃ〜……ここの仕事も取られちゃってたか。ミクモも俺に連絡をくれればいいのに。」


「最初は社員のエルフにミクモちゃんから声がかかったんだけど、みんな社長が忙しいのは知ってたからね〜。社長に連絡がいく前に、比較的暇してるウチに連絡が来たってわけ。」


「なるほどね。……ちなみに何か俺ができることって、ある?」


「社長には悪いんだけど……()()ね!」


 ニッコリと満面の笑みでそうハッキリと言われると、思わずガックリと肩を落としてしまった。


「ミクモちゃんのゴーレムが優秀でさ、指示すればちゃんと動いてくれるんだよね〜。」


「そ、そうか……。」


「まっ、そういうわけだから。ここはウチに任せといてよ。」


「じゃ、じゃあ俺は帰って売り上げと支出の記録……。」


「あ、ちなみにそれも全部終わってるよ?」


 うん、いよいよもって俺の仕事が無いっ!!みんなが優秀すぎると、上の仕事が無くなるのか……そんなの知らなかったぞ。


「だからまぁ、もう2日3日ぐらい社長は休暇の続きってことで、お家でゆっくりしてなよ。お仕事も大事だけど、家族との時間も大事っ!!」


「はぁ……わかった。じゃあその言葉に甘えさせてもらうよ。」


 確かに最近ドーナたちとの時間ってやつを作れなかったからな。もらった休暇は、みんなとの時間にしよう。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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