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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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永久半額券

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 バフォメットを護衛として雇い、エミルの市場の一角を借りて、ハリーノ達はいつものように営業を始めた。


 ありがたいことに客足は良く、気付けば行列が出来上がってしまっていた。お客さんもバフォメットの存在に驚きはするものの、アイツが首にぶら下げているエミルのギルド所属という文字と、ミースの判子が押してあるプレートを見て一先ずは安心してくれているようだ。


「よし、それじゃみんなあとは任せるぞ。俺はミースと話してくるからな。」


 あとの営業に心配もなさそうだったので、ハリーノ達にお店を任せてから俺はギルドへと戻った。

 そこでは朝食の続きを食べているミースがいたが、ウォータードラゴンはいつの間にか姿を消していた。


「あれ、ベールはどこに行ったんだ?」


「あ、ベールさんは魔物討伐に行っちゃいました。」


「そうか、彼女もすっかり冒険者らしくなったな。」


「もう難しい依頼でもサクッとこなして来てくれますから、凄く助かってますよ〜。」


 そう言いながら、ミースは満面の笑みを浮かべている。お互いにWin-Winの関係を築けているようで何よりだな。


「さて、それじゃあ……バフォメットを護衛に雇う報酬の話なんだけど、さっき良い案を思いついてな。」


 俺はついさっき作った、とある券をミースに見せた。


「それは……なんですか?」


()()()()()()()だよ。しかも1回切りじゃない、何度でも使える永久券。これを報酬の代わりに……って思ったんだけど、どうだ?」


 そう問いかけると、ミースは半額券を手にしていた俺の手を、両手で強く握ってきた。


「それで契約しましょう!!」


 目をキラキラと輝かせながら、鼻息を荒くしているミース。


「よっし、それじゃあそういうことで……これはミースのものだ。」


「わぁ……ありがとうございます!!」


 半額券を受け取ると、ミースはそれを大事そうにしまっていた。


「一応ハリーノ達にはその券のことを話してあるけど、まだ獣人の国の社員の皆には伝えてないから、向こうでは使えないってことだけ気を付けてな。」


「わかりましたっ。えへへ、これから毎日美味しいお菓子が食べ放題……。」


 頭の中をお菓子でいっぱいにして、今にもよだれを垂らしそうになっているミース。


 売っているお菓は、特にカロリーとかを気にして作ってるものじゃないから、食べ過ぎにはくれぐれも気をつけて欲しいものだな。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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