普段とは違うダンジョン
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ジャイアントスコーピオンを全て討伐し終えたあと、俺はミースとシンの元へと駆け寄った。
「二人とも無事か?」
「はいっ!!シンさんが守ってくれました。」
「この程度の魔物であれば、何の問題もない。」
ミースの前で腕を組み、誇らしそうにシンは仁王立ちしていた。
「すまなかったな、あまりに数が多かったもんだから……。」
「構わんのだ。我も体を動かしたかったのでな。」
「そう言ってくれると助かるよ。それじゃ、魔物も片付いたから、先に進もうか。」
「あ、すみません……ちょっとお時間いいですか?」
「どうした?」
「そこの、ジャイアントスコーピオンの原型をとどめてる毒針を回収していきたいんですけど……。」
「そういうことなら存分にやってくれ。今は安全だからな。」
「ありがとうございます!!」
短剣を片手に、ミースはジャイアントスコーピオンの死体に近づいて行くと、手際よく毒針を切り取って、持ってきたバッグの中へと放り込んでいた。
「ちなみに興味本位なんだが……その毒針は何に使うんだ?」
「これですか?これは毒を抽出して、武器に塗ったりするんです。」
「ほぅ……ってことはそれなりに強力なのか。」
「強力ってもんじゃないですよ〜。ちょっと掠めただけで全身が痺れて動けなくなるんです。だから犯罪者の安全な捕縛とかに役立ってるんですよ。」
「なるほどな。」
こういうのにもしっかりと用途があるんだな。
「これでよしっ、すみませんお待たせしました。」
「大丈夫だ。それじゃあ先に進もうか。」
いつもと変わった1階層を攻略し終え、俺たちは2階層へと歩みを進めた。
「2階層は……うん、いつも通りだな。」
「凄い……急に森が。」
「なんとも異な空間であるな。」
「ここは小型の虫みたいな魔物がそのへんから飛んでくるから、シンも警戒を怠らないようにな?」
「うむ!!」
そして歩き出すと、早速スズメバチのような見た目の魔物が襲いかかってきた。
「メリッサのハチみたいに、ちょっとは可愛げのあるやつなら容赦できたかもしれないけど。」
サンダーブレスを纏わせた手刀で、襲いかかってくるスズメバチのような魔物を切り裂いていく。
「なんでまた今日に限ってこんなに魔物が襲ってくるんだ。」
まだ次の階層へと続く階段のある場所までは距離がある。このまま永遠と魔物に襲われたら……流石にたまったものじゃないな。
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