表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1088/1270

グリフォンの剥製完成

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 グリフォンの肉をジルから受け取って、再び剥製を作っている解体場へと足を運ぶと、こちらにシンが駆け寄ってきた。


「ヒイラギ!!…………む?この匂いは……。」


 俺の近くに駆け寄ったシンは、何かの匂いを感じ取ったらしく、しきりに俺の周りを嗅ぎ回る。


「色々な肉を焼いたような匂いが、ヒイラギとジルから漂っているぞ。」


「あぁ、ついさっきグリフォンの肉を焼いて食べてきたんだ。」


「なんと!?グリフォンの肉は食えるのか!?」


「噛む度に色んな肉のうまみが一度に味わえて、美味しかったぞ。」


 味の感想を伝えると、シンの口から今にもヨダレが垂れそうになっていた。


「シン、ヨダレ垂れそうになってるぞ。」


「はっ!?わ、我としたことが……美味そうな話を聞いて食欲が掻き立てられてしまった。」


 シンはすぐに腕で口を拭おうとしたが、チラリとミースの方に視線を向けると、胸ポケットからハンカチを取り出してそれで口元を拭った。


「これで良しだ。」


 また身なりを整えると、シンはミースのところへと戻っていった。


「恋心一つでこうも人って変わるのか。」


「ほっほっほ、ヒイラギ様。オスとは元来そういう生き物でございますよ。意中の相手に好かれるためならば、自分の性格をも変えてしまう……そんな生き物でございます。」


「そうなのかな。」


 そしてジルとともに、少し遠目から様子を見守っていると、グリズが剥製の最後の仕上げを終えて、こちらに声をかけてきた。


「ふぃ〜、待たせたな勇者様!!グリフォンの剥製が完成したぜ!!我ながら渾身の出来だ。」


「お疲れさん、いつもありがとな。」


 グリズ達にお礼を言ってから、俺はグリフォンの剥製を間近で眺めるために近づいた。


「うん、本当に生きてるみたいな躍動感のある剥製だな。」


「だろ?なかなかの傑作だと思うぜ。……ただ、かなりのデカさになっちまったから、飾る場所がちょっとな。」


「それについては見当がついてるから大丈夫だ。」


 そして今度はミースに話しかけた。


「ミース、このグリフォンの剥製をギルドに飾ってくれないかな?」


「えっ良いんですか!?」


「あぁ、構わない。あいにく俺が受け取っても飾る場所がないからな。」 


「ありがとうございます!!」


 かくして、グリフォンの剥製はミースがギルド長を務める、エミルのギルドに飾られることになったのだった。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ