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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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シンに春が……?

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 二人がなんとか和解したところで、俺たちは一緒に王宮を目指すこととなった。その途中、シンがミースのことについて触れてきた。


「そういえばヒイラギよ、昨晩泊まっていったミースという女性……彼女とは付き合いは長いのか?」


「え?なんでまたそんなことを?」


「実は昨晩少し話をしてな。ヒイラギが〜……ドーナが〜……って散々泣きながら言っていたのだ。」


「なんかミースの愚痴聞いてもらったみたいだな。そういう会話にはならないだろうなって思ったんだが……すまなかった。」


「別に構わんのだ。我も楽しい時間を過ごせたのでな。それにしてもミースは酒に強かったぞ。我の飲む速さについてきていたからな。」


 さぞ楽しそうにシンは言った。すると、そんな彼の様子を横で見ていたミクモが、こっそり俺に耳打ちしてきた。


「これはもしや、シンに()()というやつが芽生えてしまったのではないか?お主はどう思う?」


「わ、わからない。でも……なんかすごく楽しそうにミースと過ごした事を語ってるよな。」


「てっきりシン坊は、恋などせんのかと思っていたのじゃが……驚きじゃな。」


「まぁ、確信するのはまだ早いな。できれば二人が話しているところを見たい。」


「うむ。そうじゃな。」


 そんな事を話していると、まさに俺達の要望が叶い、王宮からミースがこちらへと歩いてきたのだ。


「あ!!皆さんおはようございます。」


「う、うむ。おはようなのだミース。昨日はずいぶん酒を飲んだが……体は大事ないか?」


「えへへ、柔らかくておっきいベッドでたくさん寝ましたから、全然大丈夫です!!お部屋貸してくださってありがとうございました、シンさん。」


「そ、そうか。それは……うむ、良かったぞ。この国に寄ったらいつでも来るといい。部屋ならいくらでもあるからな。」


 はつらつとしているミースと話すシンは、なかなかミースの事を直視できないのか、少し恥ずかしそうに視線を反らしながら話している。


 そんな様子を目撃して、俺とミクモは確信した。


「お、お主っ、これは間違いないぞ!!」


「間違いないな。」


 コソコソと二人で話していると、それを不思議に思ったユリが首を傾げていた。


「二人とも……どうかしたのか?」


「いや、ミースとシンの仲が良さそうだなって思ってさ。」


 さてさて、シンはミースにほの字のようだが……ミースの方はシンの気持ちに気づくか、今後が楽しみだな。


 

この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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