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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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大盛況の販売所

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 やっとユリ達が子供達と一緒になって、フルーツプリンを販売している場所までたどり着いた。


「あっ!!社長っ!!」


「やぁみんな、ご苦労さま。」


「社長がここに来たということは……エルフの国に迫っていた危機は、もう大丈夫なのか?」


「あぁ、一先ずは大丈夫。安心していい。」


「そ、そうか……よかった。」


 ホッとユリは安堵のため息を漏らした。


「で、子供達と一緒に作ったフルーツプリンはどんな感じだ?」


「みんな味見もちゃんとして……社長に食べさせてもらった試食の物と、遜色ないものが作れたと思う。」


「ほぅ、じゃあ一つ俺も味見させてもらおうかな。」


 ユリ達が俺の味見用に取っておいてくれたフルーツプリンを、試しに手にとって眺めてみた。


 すると、プリンでよくある失敗例の一つである気泡ができてしまう……ということもなさそうだった。俺に食べさせるためのこれだけでなく、他の商品にしているプリンにも気泡は見られない。


「うん、見た目は完璧。盛り付けも、一つ一つにオリジナリティがあって……独創性があっていいな。」


 見た目に関しては、文句なし。後、問題なのは食感と味……。みんなに配ったレシピには、しっかりと分量通りなら、ちょうどいい火のとおりになる時間が書いてあるが……さてさて。


 果物と一緒にプリンを食べてみると、きめ細やかで、滑らかな食感を感じた。それに伴って、濃厚な甘さが口いっぱいに広がる……。しかしその濃厚な甘さはくどくなく、果物の甘酸っぱさで後味がスッキリとしていた。


「味も完璧だな。こちらも文句の付け所がない。商品としては十分だ。」


 俺がフルーツプリンに舌鼓を打っている間にも、どんどん……どんどんフルーツプリンは売れていく。


「ユリ、今回何個用意できた?」


「何個か失敗しちゃったやつがあって、それは省いてあるから……用意できたのは450個だな。」


「それが今どのぐらい売れてる?」


「実はもう半分以上売れてるんだ。」


「も、もうそんなに売れてるのか……。最後尾の人まで行き渡るかな。」


 できれば来た人には買っていって欲しいし……買いそびれるなんてことにはなって欲しくない。


「あ、それなら多分大丈夫だ。今ボタンが子供達と一緒に追加のフルーツプリンを作ってる。」


「そういう状況判断が咄嗟にできたのか……。」


 本当にユリ達の応用の良さには驚かされた。自分達で判断して、そういうことまで配慮できるなら……もう任せても大丈夫そうかな。


 それじゃあ明日からは、ユリ達に完全にこちらは任せてみよう。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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