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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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薬物耐性

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 一杯……二杯とカリン達の用意した、俺に対する特攻酒なるものを飲まされると、ドロリと意識が溶けていくような感覚に襲われた。


 その傍らでカリンは、コラーゲン鍋とレインガルーダのローストチキンを美味しそうに貪っていた。


「んむんむ、美味い飯にはやはり酒だ。社長もそう思うだろう?」


「そう…ですね。」


「くふふ、社長特攻酒の効果は抜群だな。すっかりトロンと蕩けてきておる。心地良いだろう?そのまま心地良さに身を任せてしまっても良いのだぞ?」


 まだ意識はあるが、後二杯……いや一杯飲まされたら、否応なしに意識が沈んでしまうかもしれない。弱ったな……どう切り抜けるべきか。


 酔いが回り、回らない頭を何とか働かせていると、頭の中に声が響いてきた。


『未確認薬物の解析終了。抗体生成……完了。異常を回復します。』


 その声が響いた直後、パッと意識が急覚醒し、酩酊感が体から消え去った。


「んっ!?」


 これは……何が起こったんだ?状況を把握している最中、俺はあるスキルの存在を思い出した。


「そうか、()()()()が発動したんだ。」


 ミミックアシッドスライムの宝玉を食べたことで入手したスキル……。なかなか発動する機会がなかったものだから、すっかり存在を忘れていた。


「そういうことなら、これを飲んでも……。」


 手元に注がれていた俺特攻の酒を飲んでみると、さっきまで感じていたような酩酊感は襲ってこなくなった。


 しかし、薬物耐性が発動していることを知らないカリンは、未だ勝ち誇った表情でこちらを見ている。


「おぉ、流石…良い飲みっぷりだ。」


「このお酒、口の中がサッパリして美味しいですね。」


「なぬ?」


 少し表情が曇ったカリンの手元にあった。残りの酒の入った瓶を手に取り、俺はそれを一気に飲み干した。


「なっ……。」


「ぷはっ、ご馳走様でした。」


「な、なぜ平然としていられるのだ!?これを一気飲みしようものなら……すぐに潰れてしまうはずだぞ!?」


 急に焦り始めたカリンに、俺は用意していたウイスキーをかなり濃い目のハイボールにして手渡した。


「ご馳走になったので、俺からも一杯どうぞ。」


「うぐぐ……何がどうなっているのだ。」


 さぁ、ここから反撃開始といこうか。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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