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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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冗談か真意か……

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 ハウスキットの中に入って、仕込みの続きをしていると、シアとメリッサも遊びから帰ってきた。


「「ただいま〜!!」」


「はい、二人ともお帰り。ちゃんと手を洗うんだぞ〜。泥だらけなら着替えもしっかりな。」


「「はーい!!」」


 ドーナとランに連れられて、シアとメリッサはシャワールームの方へと向かっていった。そんなやり取りを俺の間近で眺めていた師匠が、ポツリと言った。


「今のやり取りを見ていると、まるで柊が本当に父親になってしまったかのようだな。」


「まぁ、シアとメリッサ二人の育ての親って自覚がありますから。ちょっとぐらい父親らしくはなるんじゃ?」


「ふふ、ならば私は母親らしくならねばな。是非ともシアとメリッサにはママと呼んでもらいたいものだ。」


「呼んでって言ったら呼んでくれると思いますよ。」


「うむむ……それはそれで違うんだな。やはり自発的に呼んでくれなければ意味がない。」


「ま、長い目で見てれば大丈夫だと思いますよ。」


 そう言うと、ジッと師匠が俺の目の奥を覗き込みながらこんな事を言った。


「お前が私に子を産ませれば……すぐにでも呼んでくれる子ができるのだぞ?」


「…………そ、それ冗談ですよね?」


「さぁ?どうだろうな。」


 俺が少し動揺していることに、ニヤッと師匠が笑っていると、俺はとある光景を目にしてしまって途端に固まってしまう。


「ふふふ、何をそんなに固まっているんだ?」


「い、いや……その、師匠?う、後ろを振り返ったらわかるかと……。」


「ん?後ろ?」


 クルリと師匠が後ろを振り返ると、そこには般若を表情に宿したランとドーナが仁王立ちしていたのだ。


「ずいぶん面白い話をしてるじゃない。ねぇ?」


「そういう話は、アタイらがいる目の前でやってもらいたいもんだよ。」


「ら、ランにドーナ……こ、子供達とシャワーに行ったはずじゃ。」


「えぇ、でももう慣れてるものだから?ぱぱっと終わっただけよ。」


 そして二人はステータスに任せて師匠の事をガッチリと拘束すると、何処かへと引きずっていった。


「…………あれはこってり絞られるな。」


 夕飯までに帰ってくればいいけど。


 引きずられていった師匠に手を合わせ、俺は仕込みを再開するのだった。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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