表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1059/1270

犬猿の仲

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 ハウスキットの方に戻ろうと足を進めていると、しっとりと汗をかいた師匠が向こうから歩いてきた。


「あれ、師匠?」


「ん?柊か、もう仕事は終わったのか?」


「一先ずはって感じです。師匠は何を?」


「私は自分の鍛錬ついでに、子供達と遊んできたんだ。」


 どうやら師匠はシア達と遊んでくれていたらしい。


「まったく驚いたぞ。シアもメリッサも、果てにはマドゥまで私より足が速いんだ。日本にあんな子供がいたら相当話題になってるぞ。」


「あははは、シアたちがちょっと特別ってのもあるかもしれませんね。」


 そんな事を話していると、こちらにリリン達も歩いてきた。どうやら今さっき起きたらしく、二人の頭にはピョコンとまとまったアホ毛のような寝癖ができていた。


「あ!!ヒイラギさんとシズハさんだ!!」


「こんなところで突っ立って何してるのよ?」


「たまたまここで行き合ったんだよ。今からハウスキットに向かうとこ。」


「それならボク達と一緒に行こうよ!!ちょうどハウスキットの方からいい匂いがしてたから、ボク達も行こうとしてたんだ。」


「なんだ、そうだったのか。それじゃドーナ達もあっちにいるし、みんなで行こう。」


 そしてハウスキットの方へと足を進めた瞬間、突然リリンがブルリと背筋を震わせていた。


「ん?リリン?」


「うっ……な、何かしらこの感じ。体がこの先に進むことを強く拒否してる気がするわ。」


「え〜?気のせいだよお姉様〜、別に嫌な気配は感じないよ?」


「そ、そうじゃないのよ。私の体に刻まれた本能がこの先に進むなって、訴えかけてくるの!!」


 嫌がるリリンの手を必死になってフレイが引いていると、目前に見えるハウスキットからウォータードラゴンがランと一緒に姿を現した。


 そしてウォータードラゴンと目が合ったリリンが、絶叫する。


「な、ななな、なんであなたがここに居るのよーーーッ!!」


「あららぁ〜、私に会えて嬉しいですかぁ〜?」


「嬉しいわけないでしょっ!!」


 ぎゃ〜ぎゃ〜とウォータードラゴンとリリンが騒いでいると、これまた眠そうな目をこすりながら、レイがグレイスを抱えてこちらにやって来た。


「なんじゃぁ〜騒々しいぞぉ〜。」


「あっ!!クリスタルドラゴン様ぁ〜、お久しぶりです〜。」


「む、久しいなウォータードラゴン。……それと今のワシはレイだ。種族名ではなく、こちらの名で呼ぶのじゃ。」


「えへへ~失礼しましたぁ〜。」


 そんな会話をしている内に、リリンがそそくさとウォータードラゴンの横を抜けようとするが、シュルリと伸びてきた彼女の尻尾にあっけなく捕まった。


「んに゛ゃあぁぁぁッ!!離しなさいよッ!!」


「う〜ん♪可愛い子猫ちゃん、私が連れてってあげますねぇ〜。」


 抵抗も虚しく、リリンはウォータードラゴンにぎゅっと抱きしめられながら、ハウスキットの中へと消えた。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ