ウォータードラゴン初めての依頼
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なんやかんやありながらも、ウォータードラゴンが無事にギルドに登録できたところで、ミースはお試しで簡単な依頼を受けてもらおうと、分厚いファイルを開いて依頼を探していた。
「ベールさんにちょうどいい依頼……初めてにちょうどいい簡単なやつがあったような。採取依頼よりも討伐依頼のほうが良いですよね?」
「細かい作業は苦手なのでぇ、ただ魔物を倒せばいい簡単なやつが良いですねぇ。」
「そうなると……これなんかどうでしょうか?」
そしてミースは分厚いファイルから一枚の依頼書を取り出した。それを見たウォータードラゴンは、ふむ……と息を漏らした
「なるほどぉ、レインガルーダの討伐ですかぁ。」
「ん?レインガルーダ?どこかで聞いたことのある魔物の名前だな。」
「レインガルーダは、超高級な卵が採れる希少な魔物ですね。」
「あ!!思い出したぞ……この街の市場の卵屋に売ってたやつだ。」
「このレインガルーダは普段は危険な魔物ではないんですけど、今ちょうど繁殖期がやってきてて、オスがとっても凶暴なんです。それこそ巣がある地域にちょっと近づいたら、集団で襲い掛かってくるんですよ。」
「なるほどな。」
「でも、ベールさんの実力なら何匹束でかかってきても問題ないと思います。」
「じゃあその依頼受けますねぇ~。」
ウォータードラゴンは、その依頼書にベールとサインする。
「ありがとうございます。今回の依頼は一匹討伐するごとに報酬が増えますから、良ければ複数討伐を目指してみてください。」
「わかりましたぁ~。じゃあ早速行ってきますねぇ~。」
「あ、あのヒイラギさん。もし今お時間があるならベールさんの依頼に同行してほしいんですけど……。」
「わかった。俺もレインガルーダってのは気になるし、一緒に行ってくるよ。」
「ありがとうございますっ!!これ、今回のレインガルーダが巣を作った場所です。近づくときは気を付けてください。」
「了解した。」
ウォータードラゴンが討伐してる間に、俺も一匹二匹ぐらい倒して試しに食べてみようかな。卵の味も気になるけど、レインガルーダ本体の味も気になるからな。
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