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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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名前の真意

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 エミルの街へとやって来た俺とウォータードラゴンは、まっすぐにギルドを目指して歩いていた。その途中、俺はあることを思い出して彼女に問いかけてみた。


「あ、そういえば……さっきの大食い大会で司会の人に()()()って呼ばれてなかったか?ドラゴンが種族名じゃなくて、名前で呼ばれてるってことはもしかして……?」


「残念ながら人間さんの思ってるように、ツガイが出来たわけじゃないんですよねぇ〜。」


 少ししょんぼりとしながら彼女は言った。


「ってことはどういうことなんだ?」


「どの大食い大会に参加するにも、名前が必要だったんですよぉ。なので、咄嗟に思いついた()()()って名前を使ってるんです〜。」


「はは〜ん、なるほどな。ま、名前がないと色々不便だからな。ギルドに登録するのにも名前は必要だし。」


 一つの謎が解けたところで、俺達はギルドの前にたどり着いた。


「さて、ミースはいるかな。」


 ギルドの中に入ると、どうやらミースはお昼休憩をしていたようで、酒場で大量の肉とパンを頬張っていた。


「んっ!!んっぐ、ぷはっ……こんにちはヒイラギさん。」


「邪魔して悪かったなミース。」


「いえいえ、大丈夫ですよ。今日はまたどうしました?」


「実はギルドに登録したいって友人がいてさ。」


「なるほどなるほど。どちらの方でしょうか?」


「この人なんだけど……っていない!?」


 隣りにいるはずのウォータードラゴンが、いつの間にやらいなくなっていた。あたりを見渡してみると、酒場のマスターのところで、何か注文をしている彼女を発見する。


「ま、また何か食べるつもりなのか。」


 思わず呆れていると、そんな彼女へミースも目を向け、何やら目を細めた。


「ん〜?あの人はもしかして……。」


 そして注文を終えたウォータードラゴンが、こちらへと上機嫌で戻ってくると、ミースを見て何かに気づいたようだ。


「あ!!あなたはこの前の大食い大会に出場してた人ですねぇ〜?」


「やっぱり!!大食い女王のベールさん!!」


「へ?ふ、二人は……知り合いなのか?」


 話を聞けばどうやらついこの前、この街で開催された大食い大会で最後の最後まで、ウォータードラゴンに食らいついていったのがミースだったのだとか……。


 まさかミースもそういう大会に出場してたなんて驚きだな。


 でもまぁ、二人も顔見知りみたいだし、この分ならギルドに登録するのもスムーズに済みそうだ。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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