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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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大食い女王ウォータードラゴン

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 確保したロックリザードを、ウォータードラゴンと一緒にエノールの工房に運び込んだ。


「おっ、もう戻ってきたのか勇者様……って、んん?そっちの嬢ちゃんは?」


「彼女は俺の知り合いだ。たまたまロクロ山でばったり会ったんだ。」


「ろ、ロクロ山でばったり会ったぁ?あんな場所でよく知り合いと出会ったな。」


「ま、いろいろあるのさ。っと、それよりもミスリルのロックリザードはちゃんと討伐してきたぞ。おまけで二匹余計に狩ってきちゃったけどな。」


「その鉱物もオレがもらっていいのか?」


「構わない。俺達が欲しいのはロックリザードの肉だからな。鉱石は全部もらってくれ。」


「オウ!!じゃあ遠慮なくもらうぜ。」


「ただしちゃんと頼んだやつは作ってくれよ?」


「わかってる。明日の朝にでも受け取りに来てくれ。何個かは仕上げておく。」


「じゃ、頼んだぞ。」


「任せなァッ!!このエノールが最高の一品に仕上げてやるぜ!!」


 あとのことはエノールに任せて、俺はウォータードラゴンと彼の工房を後にした。そして少し街中を歩いていると、隣を歩いていた彼女のお腹から空腹を知らせる音が鳴った。


「はぅぁ~、またお腹減ってきちゃいましたぁ~。」


「俺がストックしてた弁当を全部食べつくして尚、まだ腹を減らしてるのか?まったく、その無限大の胃袋には驚きを通り越して、もはや呆れるよ。」


「えへへぇ、そんなに褒められると照れちゃいますねぇ。」


「褒めてないっての。……あ、そういえば、何かの大食い大会に出場する予定だって言ってたよな?」


 そう話を切り出すと、彼女は思い出したようにハッと表情を変えた。


「そそ、そうでしたぁ~!!会場っ、会場はぁ~あっちですぅ~!!」


「へ?のわぁっ!?」


 彼女は俺の腕をがっと掴むと、市場の方へと勢いよく走りだした。市場に着くと、そこには即席の舞台が作られていて、すでに大食い大会が始まっているようだった。


「はぁっ!?も、もう始まっちゃってましたぁ!!……あ!!あそこの司会の人はっ!!」


 誰か知り合いを見つけると、彼女はその人物のもとへ一目散に走って行った。


「ん?あ!!やっと来ましたね()()()()()!!」


「司会さん、今からでも参加できますかぁ?」


「い、今からぁっ!?あ、あと十分しか制限時間が残ってませんけど……この時間じゃいくら大食い女王でも。」


「今からぶっちぎりで一位になったら、盛り上がりますよねぇ?」


「っ、わかりました。……皆さんっ!!新たな挑戦者の登場です!!その胃袋はまさに無限っ、歴代でも類を見ない最強大食い女王……()()()さんの登場です!!」


 そして集まっていた観客の盛大な歓声に迎えられながら、ウォータードラゴンは舞台にあがっていった。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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