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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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製作依頼

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 ユリ達と別れて、俺がやってきたのは以前ドーナの武器のことで世話になった、エノールの工房だ。


「お邪魔するぞ。」


「ん?おぉ、勇者様じゃねぇか。久しぶりだな。今日はどうした?また武器でも壊れたか?」


「いや、実は今日は作って欲しいものがあってな。」


 エノールの前に、俺はピーラーや果物カッターなどの便利な調理器具を並べていく。


「コレと同じようなものを作って欲しいんだ。」


「こいつは……何の器具なんだ?」


「調理器具だ。子供達でも簡単に果物や野菜を切ったりするように作られてる。」


「ほぉ。」


 エノールは一つ一つ調理器具を眺めていき、う〜むと唸る。


「構造自体は簡単なやつもありゃあ……なかなか複雑なやつもあるな。この二つはすぐに作れそうだが。」


 そしてエノールが指差したのはピーラーと果物カッターだった。


「おっ、本当か?」


「あぁ、一日ありゃあ何個かは作れるぜ。その代わり、材料がちょいと欲しいか。」


「取ってくれば良いんだな?」


「話が早くて助かるぜ勇者様。ロックリザードのミスリルのやつが一匹いれば足りるはずだ。」


「ロックリザードか、アイツは美味いからみんなも喜ぶかな。」


 コラーゲンもたっぷり含まれてるし、アレを鍋にすればこの前の埋め合わせもできるだろう。


「よし分かった。じゃあちょっと行ってくる。」


「頼むぜ、オレはその間にこの器具の解析を進めさせてもらう。」


「あぁ。」


 そして俺はエノールの工房を一度後にすると、ゆっくりと歩いてロックリザードの住処であるロクロ山へと向かった。


「ここに来るのも久しぶりに感じるな。」


 前回オリハルコンのロックリザードを見つけるのは難しかったけど、今回は希少性のあまり無いミスリルだから、すぐ見つかると良いな。


 そんな期待を抱きながら、俺はロクロ山へと足を踏み入れる。すると、山を登り始めてから数分で一体目のロックリザードが目の前に現れた。


「おっ、出たな。」


 目的のロックリザード以外を狩るつもりは特にないから、ミスリルのやつじゃなかったら無視しよう。


「鑑定。」


 目の前に現れたロックリザードを鑑定してみると、このロックリザードは目的のミスリルのやつではないことが判明した。


「ん〜、残念。お前は違うんだな。」


 目の前にいたロックリザードが逃げていったのを確認して、さらに俺はロクロ山を登るのだった。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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