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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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アプルのコンポート販売開始

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 大方の説明が終わって、いよいよ調理作業が開始されると、俺たちが思っていたよりも子供たちの中に混乱は起こらなかった。それどころかみんな楽しく実習に臨んでくれているため、院長も微笑ましそうに子供たちの様子を眺めていた。


 そして二時間ほど経過すると、あっという間に俺達が今日運び込んだアプルが全てコンポートに変わってしまう。さらにそれを瓶詰めして……孤児院の前に即席で作った販売所の木の台の上に並べていく。


「よ~し、それじゃああとは販売するだけだ。」


 幸いにも人だかりができているおかげで集客力は問題はなさそうだ。後はここに畳みかける。


「じゃあみんな、アレを配っていいぞ~。」


「「「はーい!!」」」


 俺の掛け声で販売係の子供たちが、集まっていた大人たちにチラシを配っていく。あのチラシには、エルフのお菓子屋がこのコンポートを監修していること。そしてレアチーズケーキとの相性が抜群に良いことなどなど、注目を集めるような文章や絵が書いてある。


 そのチラシが配られると、瞬く間に販売所の前に行列が出来上がる。


「それじゃあ販売開始しま~す!!」


 モミジがそう声をあげながら、リンリンと手にしていたベルを鳴らすと、子供たちが買いに来てくれた大人の接客をはじめる。すると、物珍しさからか、飛ぶようにコンポートが売れていく。


 アプルのコンポート一つの値段は銀貨5枚。金貨1枚分を稼ぐのには20個売る必要がある。だから目標金額である金貨十枚分のお金を稼ぐには200個の販売が必要となる。それを見越してコンポートは少し多めに250個ほど用意してあるが、売り切れるかな……。

 仮に売れ残ったとしても、コンポートは保存食だから、冷暗所で保管すればある程度は日持ちする。冷凍できればもっと長期間保存できるんだけど、残念ながらこの孤児院には冷凍保存ができる設備がなかった。


 子供たちが接客というものに慣れ始め、だんだんお客さんを捌くペースが速くなってきた。


「さてさて、今の売れ行きはどのぐらいかな。」


 子供たちが記録している売上表をちらりと確認してみると、今で80個ほどの売り上げがあるようだ。


(販売開始から一時間経たずに80個か売れ行きは悪くない。)


 今度は行列の方に目を向けると、まだかなり長蛇の列が続いている。もうそろそろ、さらに売り上げに貢献してくれる人が来ると思うから、それまでこの行列が途絶えないと良いけどな。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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