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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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調理実習②

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 先ほどお手本で切ってみせたアプルを手に、俺は次の火を通して加工するグループへと足を運んだ。このグループを取りまとめる先生役はボタンが務めている。


「さぁ、みんな。ヒイラギ先生のお話しをよ〜く聞きましょうね。」


「「「はーい!!」」」


 すっかり先生として馴染んでしまっているボタンには、本当に驚かされてしまう。


「それじゃあボタン先生から説明があった通り、みんなにはこの切られたアプルを美味しいお菓子にしてもらうぞ。まずどんなお菓子を作るのか、実際に作りながら学んでいこう。」


 そして子供達を調理台のところに集めて、俺は説明しながら調理を始めた。


「まずは切ったアプルを、この平たい鍋に綺麗に並べていく。」


 均等にアプルを並べた後に、お水と砂糖、レモモの搾り汁をアプルが全部浸かるぐらいまで注ぎ入れる。


「そしたら、中火でじっくりと火を入れる。」


 中火で数分加熱していると、ふつふつと煮汁が沸いてきた。


「この火加減のまま、アプルが柔らかくなるまでじ〜っくり煮込む。この時火加減を強くすると焦げちゃうから注意だ。」


 子供たちがわかりやすいように説明しながら調理を、進めると一つのスイーツが出来上がった。


「はいこれで出来上がり。これがこれからみんなが作る、()()()()()()()()()だ。」


 今回最初に売り出そうとしているお菓子は、アプルのコンポート。ジャムでもよかったんだが、あれはあれで時間がかかるし、何より既にこの世界で俺が見たことがある。それよりかは、まだこの世界でも見たことのないコンポートを売り出したほうが良いと思ったのだ。


 しかもコンポートにしたのには、もう一つ大きな理由がある。それは今、俺の会社で販売しているレアチーズケーキの存在。あれとアプルのコンポートの相性は抜群だ。子供たちが生産に慣れたら、セット売りをしようとも思っている。


「これは試しに作ってみたものだから、ボタン先生。子供たちみんなに味見させてあげてくれ。」


「はい、わかりました。」


 ボタンに出来上がったコンポートを手渡して、彼女の耳元でぼそりと呟く。


「火は危ないから、子供たちの様子をずっと気にしてあげてくれ。俺も一応気にかけるけど、目が届かない可能性もあるから。」


「承りました社長。」


 その後、瓶詰をするグループと、販売をするグループにも説明とちょっとした実習をして、一通りの教習は終えた。あとはいよいよ実践だ。




この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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