表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1022/1270

孤児院のこと

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 翌朝、朝食を食べてからカリン達は各々の家へと戻っていった。それを見送った後で、俺は獣人族の国へと一人で向かった。


「多分、この王都にある孤児院なんだと思うけど……どこにあるんだろうな。」


 何回もここには訪れているが、この王都は滅茶苦茶広い。だから行ったことのない場所の方が多いんだよな。


「まぁ、兎にも角にも一回王宮に行った方がよさそうだな。」


 そして王宮へと向かって歩いていると、いつもユリたちがお店を構えている場所でミクモが一人でせっせとお店の準備をしているのが目に入った。


「おはようミクモ。」


「む?今日はまだ、お主だけかの?」


「今はな。もうそろそろユリたちが来ると思う。……あ、そうだ。ミクモに一つ聞きたいことがあるんだけど。」


「なんじゃ?」


「七日に一回ぐらい孤児院の院長さんがここに訪ねてきてるらしいんだけどさ。」


「あぁ、はずれにあるの孤児院の院長のことじゃな。確かに度々来ておるなぁ。」


「ユリが言ってたんだけど、最近ずいぶんその人が痩せてきてるって話を聞いてさ。」


「確かに何やら最近急に瘦せこけたような感じじゃったな。……で、その院長がどうかしたのか?」


「良く店に来てくれてる常連だし、何か困ってるなら助けになれればいいなって思ってさ。」


 するとミクモは何やら少し難しそうな表情を浮かべた。


「なるほど、その気持ちはよくわかるのじゃが、なかなか難しい問題やもしれんぞ?」


「というと?」


「恐らく困っているものといえば、金の問題じゃろう。しかも一時的に懐が温かくなるような、ちっぽけな金では解決は無理じゃ。仮にもし金を恵んでやるとすれば、長期的に孤児院の子供たちが餓えることのないほどの金銭を恵んでやらねばいかんじゃろう。」


「確かに。」


 となれば一番彼らのためになるのは、ただお金をあげることじゃなく……何かお金を得る方法を教えてあげることか。


「どうしようかな。」


「ま、一度シン坊に掛け合ってみるのも手段の一つじゃと思うぞ?なんだかんだこの国で一番の権限を持っているのはシン坊じゃからな。」


「確かにそうだな。悩む前に相談した方が解決が速そうだ。ごめんなミクモ、準備の邪魔しちゃって。」


「別に構わんのじゃ~、話している間に終わっていたからの。」


 そしていつの間にやら、ミクモはきゅっとエプロンを結んで開店の支度を整え終えていた。


「じゃ、俺は今からシンのところに行ってくるよ。今日もユリたちのことよろしく頼む。」


「うむ!!任されたのじゃ。」


 ミクモと別れると、当初の目的通り俺はシンのいる王宮に足を運ぶのだった。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ