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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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下戸?上戸?

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 クラーケンで作った料理を食べている最中、我慢できなくなった俺は、冷やしておいた芋酒を持ってきた。


「ん?それは……。」


 芋酒を氷の入ったグラスに注いでいると、師匠が目を細めた。


「これは芋酒っていう獣人族の国で作ってるお酒です。」


「やっぱりそうか。」


「やっぱり?……その口ぶり、師匠もこれを知ってるんですね?」


「あぁ、どっかの誰かさんに飲まされたからな。」


 そう言って師匠は、イカリングと格闘を繰り広げていたレイの方へと視線を向ける。


「師匠は下戸じゃありませんでした?」


「その通り……()()()()()()()()()。」


 すると、師匠は芋酒が入ったグラスを手に取り、それを一気に飲み干してしまった。


「くはっ、冷たくて美味いなぁ……。とまぁ、この世界に呼び出されてから、体の構造も少々変わったらしくてな。下戸ではなくなってしまったようだ。」


「まぁ、お酒を楽しめるようになったのは良いことだと思いますけど、調子に乗って飲みすぎると次の日痛い目に遭いますよ。」


「ははは!!それは問題ない。レイと酒を飲んで瓶を一つ空にしても、次の日は何事もなかったのだからな。」


「まぁ、そこまで言うなら……。一緒に飲みますか。」


 そして師匠の分のグラスも持ってきて、芋酒を注いでいると、それを見ていたラン達もグラスを持ってきた。


「シズハがお酒を飲むなら、ワタシも一緒に飲むわ。」


「アタイも飲む。」


「ワシも飲むのじゃ!!」


「はいはい、注げってことね。」


 一人一人にお酒を注いでいると、そんな様子を羨ましそうにシア達が眺めていた。


「お姉さん達良いな〜。シアも早く大人になりたい!!」


「あれ…おとなじゃないと…のめない?」


「そうだよ。大人にならないと飲んじゃだめなんだって。」


「…………。」


 メリッサは少し考え込むような素振りを見せると、何かを思いついたらしい。


「じゃあ…おとなになる!」


「へ?」


 するとメリッサは、おもむろに小さめのハチを二匹召喚する。その二匹のハチは、メリッサの目の前でクルンと丸くなった。


「これを…こうして…こうすれば。」


 そして、その丸くなったハチをメリッサは服の中に入れて、大きく胸を張った。


「これで…おとな!」


 目を輝かせながらそう言い放ったメリッサ。彼女の中では、どうやら胸が大きければ大人という認識らしい。


「メリッサ、胸を大きくしても大人にはなれないんだぞ?」


「はぅ…これおとな…じゃない。」


 しゅんと残念そうに肩を落とすと、メリッサの服の中から二匹のハチが落ちてきた。そのハチたちにありがとうと言いながら、メリッサは魔法陣の中へと戻していた。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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