表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1010/1270

宝玉を食べた静葉

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 俺は師匠にクラーケンから入手した宝玉を差し出した。


「師匠、良かったらこれを。」


「ん?なんだこれは。」


「これは俺のスキルで作られた……えっと倒した魔物の全てが詰め込まれた宝玉です。」


「ほぅ、これをどうしろというんだ?」


「食べてください。」


「こ、これをか?」


「はい。」


 師匠は何度も俺と宝玉とを交互に見つめている。本当に食べられるか疑問なんだろう。


「大丈夫です。ちゃんと食べられますから。」


「こ、これを食べたらどうなるんだ?」


「みんなの言葉が理解できるように…………。」


 そう話している最中にも、師匠はガブリと宝玉にかぶりついていた。


「あむ……うむ、味は悪くない。」


 そしてあっという間に師匠は宝玉を食べ終えてしまった。


「ふぅ、ごちそうさまでした。……これで本当に言葉が理解できるようになるのか?」


「それを確かめるには、誰かに話しかけてみるのが一番手っ取り早いんじゃないですか?」


「……そうだな。」


 そして師匠は、ソファーでくつろぎながら紅茶を飲んでいたドーナに声をかけた。


「ドーナ?」


「ん?シズハ?」


「私の言葉が分かるか?」


「おっ、今はちゃんと聞き取れるねぇ。逆にアタイの言葉はわかるかい?」


「分かる……分かるぞ!!これでやっとマトモに会話が成立する。」


 師匠が喜びを噛み締めていると、突然師匠のズボンの内側からイカの触腕のようなものが飛び出してきた。


「し、シズハっ!?し、下からなんか出てるよ!?」


「へ?下から?」


 そして師匠が自分の足元へと視線を落とすと……。


「な、何だこれはぁぁぁっ!?イカ!?ま、まさか私はイカ人間になってしまったのか!?」


「師匠、落ち着いてください。」


「お、おお、落ち着いていられるかッ!!」


「多分それは、師匠が新たに取得したスキルなんですよ。だから、自分で無くなれ……って強く思えば無くなると思います。」


「どういう理屈だ!?」


「まぁまぁ、試しにやってみてください。」


「ぬぐぐぐ、な、無くなれ〜!!」


 声にまで出して師匠が強く念じると、思った通り飛び出したイカの触腕のようなものは、すぐに師匠の体へと収納されて消えた。


「おっ?ほ、本当に無くなった。」


「はぁ〜、久々に心臓が飛び出るぐらいビックリしたよ。」


 師匠とドーナは二人して安堵のため息を吐いていた。


 今のうちに師匠のステータスをもう一度確認しておこう。そう思い立って、俺は師匠に向かって鑑定を使った。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ