今までの日常
初めてです。
神という存在を知っているだろうか?知らないと言う人はまぁいないと思う。しかし神がこの世にいると信じているか?と聞かれれば答えが分かれる。「絶対にいる!」という人もいれば「いるわけないでしょ」って笑う人もいる。自分も神なんて信じてなかった・・・。
「はぁ――。どうしていつもこうなんだろう。何やってもだめだなおれ……私。」
就職して2ヶ月経ったか経ってないかで会社を辞めてしまった。辞めようと思ったことについてもちゃんと理由がある。家から遠かったこと、タバコの臭いがキツかったり、始まって間もないのに三交代をさせられたり、と言い出したらきりが無い。でも一番嫌だったのはお尻を触られることだった。男子同士のスキンシップというかじゃれ合いというか…とにかく班長に毎日のように軽く触られた。ふつう男子なら「やめてくださいよ」とかで済むかもしれないけど自分は不快でしょうがなかった。
結果いろいろあって現在に至るんだが……。
「――――とりあえず買い物行こ…。」
近くのスーパーに行って今夜分の食材を買っていく。何の料理を作ろうか悩むのは嫌いじゃ無い……けど、自分の料理を食べるのは好きじゃない。誰か食べてくれる人がいたら…なんて思うこともあるが食べてくれる人なんて居やしない。
「今日は…オムライスでいいや」
悩んだ挙げ句オムライスに決め、卵、玉ねぎ、鶏肉などを買い自宅へ帰る途中、見た目からして遊んでそうなチャラ男に声を掛けられた。
「ねぇねぇ、そこのカワイ子ちゃん。これから暇?」
「…………。」
「どう?今から一緒に遊ばない?」
「…結構です。自分男なので…。」
「………んだよ、男かよ…女みてぇにナヨナヨしやがって。」
男はぶつくさ文句を言って去って行った。
「―――体が男だとダメなんですか……。」
そこには苛立ちと悔しさを抱いている自分がいた。確かに体は男だが心はそうじゃない。そこらの女性が妬ましい位に、羨ましくて羨ましくて…それなのに自分は体が男というだけで…
よく好きなタイプは?なんて質問に顔じゃなくて心なんて答える人がいるがほんとに思ってる人なんていないと思う。心が女なら男でもOKなの?ムリでしょ?それならきれい事ばっかりならべないで素直に言えばいいでしょ?これだから男は嫌い。ましてや自分も同じ性別だと思うと嫌で嫌で仕方が無い。
「記憶も何も忘れて女として生まれ変われないかなぁ…」
19歳になりもうすぐクリスマスを迎えるがこの言葉を何度も心の中で浮かべてしまう自分がいた。
次回は早くて1週間か、それ以上かも知れません。