6、まずは東京駅へ
不思議に東京駅へ
えーと、ここは?
「こちらですよ」
うさこさんに案内される。南大沢の駅前?
「ここからはこちらのタマさんが東京駅の宿までご案内します」
旅行社から一緒に来たリスのしっぽの女の子を紹介された。
リスなのにタマねえ。
まあ、ポチという猫もいるけど。
あ、頭の中で「悪いか、ほっとけ」って響いた。
ポチが怒っているかな。
北海度土産買ってこないと。
え、許すって?
「ユルリ不思議旅行社南大沢支店のタマです。よろしくお願いいたします」
「一人でも東京駅まで行けますよ」
「だめです。かみ・・・・スポンサー様に私たちが叱られてしまいます」
「あー、わかりました」
了解したよ。
しかし、ここにウサギのしっぽを持った女の子とリスのしっぽを持った女の子がいるのに誰も反応しないよ。
交通系ICカードで改札を通りエスカレータでホームへ。
あ、特急が来た。
あれ、今日はこの時間にあったかな?
準特急しかないんのでは?
あ、空いている。
荷物を網棚に。
タマさんは隣に座った。
「新宿から中央線でいいですね」
「はい」
会話が続かないな。
車内の人たちもタマさんを気にしている様子はない。
うーん不思議旅行社だ。
新宿駅の乗り換え。
荷物を持っていると面倒だけど今日はすいすい。
中央快速で東京駅へ。
東京駅に到着。
丸の内側に出る。
そしてホテルの入り口へ。
フロントへ
あれ、うさこさん?
フロントの受付うさこさんだよね。
ネームプレートはラビットになっているけど。
「いらっしゃいませ」
「こちら、予約してあります、ユルリ先生です。チェックインをお願いします」
タマさんがうさこさんを気にすることなくチェックインの手続きをしてくれた。
やはり別人?
「かしこまりました、こちらが部屋の鍵です。夕食18時に朝食は6時15分にお部屋にお届けします。ごゆっくりどうぞ」
タマさんと別れ、犬のようなしっぽのボーイさんに案内されて立派な部屋へ通された。
夕食を食べて就寝。
犬のようなしっぽのボーイさんが運んできた夕食は豪華だったよ。
私はホームが見える部屋が好きでした。
もう何年も泊まっていないなあ。
確かリニューアルの休業前だったな。