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ⅩⅩ

うちの猫がツンデレすぎる。

嫌われてる訳じゃないよ!ほんと....

飛んでいく2人の影。

1人の影が、もう1人の腕を何故か引っ張っている。

「ユウキ殿ー!」

「あ?」

声をかけられ振り返るのは皆さんお馴染みの大和勇希やまとゆうき

そして声の主はカイン・マルズドア。

「いつになったら地面に落ちるのですかー!?」

その問いに大和は少し考えてから、きっぱりと答える。

「うーん....俺にも分からん!」

「なんですと!?」

だが、大和はすぐにその返事を訂正する。

「いや、もうすぐかもしれないな....」

「本当か!」

「ほれ」

「え?ギャァァァァァァッッ!!」

カインは絶叫する。

なんと、大和が指さす方向には断崖絶壁が目の前に。

「どうされるぅ!?」

必死に大和に問う。

「相殺しても落ちるしな....」

そう言いながらもその表情には余裕があった。

「見せてやるよ!俺の必殺技、パートワン!」

するとがくん、と一気にスピードが落ちる。

見ると、何故か大和は空中に留まっている。

慣性の法則で飛んでくるカインの腕から手を離し、その腰に腕を回してがっちりとおさえる。

そして足の裏で空気を蹴る。

ぐん、と2人の身体が持ち上がり、上昇していく。

「え?....え?」

カインはまだ脳が追いついていない。

「俺にもよくわからんが、どうやら空気みたいな流動性の物質にも干渉できるみたいなんだよなぁ....」

ハハハと笑う大和。

それを見てカインは羨望の眼差しを向ける。

「つくづく便利な力ですな....」

「確かにな....よっと」

絶壁を飛び越えてから、ゆっくりと減速していき、そのまま着地。

カインから腕を外してドヤ顔をしておく。

カインは「流石でございます!」と褒め称える。

やけに気恥ずかしくなり、一度咳払いをしてから

「....ところで、これからどうするんだ?」

「さぁ?」

「えっ」

「まぁ....取り敢えずここいらで朝飯にでもします?」

「うーん....そうだな」


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