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ⅩⅥ

昨日投稿するの忘れてた...._:(´ω`」 ∠):_

セドリック宅。

大和の寝室(セドリックも含む)にて。

「ふっふっふ....」

(寝静まった今が大和さんと関係を深めるチャンス!そう、YO!!BA!! I !!)

夜這いと言ってももう夜明け前だが。

ナナは布団に潜り込み、もぞもぞと侵入していく。

「....あれ?」

が、途中で大和がいないことに気付く。

辺りを見回すが、勿論寝相が悪いせいでどこかに転がっている、なんてこともなかった。

「勝手に人の布団に入るんじゃねぇよ....」

条件反射で振り向くナナ。窓はいつの間にか開いていて、窓の縁に大和が腰掛けていた。

「ぎゃあっ」と叫びそうになるその口を、大和が手で抑える。

「む、むぐ....」

「静かに。セドリックが起きる」

落ち着いたところで手を離してやり、ナナは一息つく。

「....ところでこんな時間まで何をしていたんですか?」

「あぁ....ちょっとな」

微妙な返事しか返さない大和にナナは一瞬だけ黙る。

「...ちょっと、何ですか?」

「う...」

その眼差しは見えないが、痛い視線が大和を突き刺す。

「ちょっと...鍛えてたんだよ....」

そう言うと、ナナがのけぞり「ガーン!」と効果音を言葉にした。

別に言葉にしなくていいのに。

「お、驚きです...そんなことする人とは思いませんでした....」

「てめぇ...俺の事怠け者か何かだと思ってるだろ」

「前からそうだったじゃないですか」

「うっ...」

うめき声で返事をする大和に対して、ナナは盛大に溜め息をつく。

「で、なんでこんな事を?」

ナナは諦めてくれそうにないので、大和が諦めて話すことにした。

「......やっと、仲間ができたんだ。そして、お前とも再会できた。無くしたくない。だから、強くなりたかった」

「....だろうと思いました」

ナナは呆れ気味に笑う。

その時、開いた窓から風が入り、ナナのフードをおろす。

そこには真剣な眼差しで見つめるナナ、いや、夏野がいた。

「今、大和さんがしたい事は大和さんが本当にやりたい事ではないんじゃないですか?」

「......」

「少なくとも、私の知ってる大和さんは何処かに留まる、なんて事はしないし、自分の事よりも、他人の事を気にする人でしたよ!」

「......そうだな」

ハハハと大和が笑うと同時に、窓から明るい光が漏れ出す。

「俺は誰かを助けたいよ。できるだけ、沢山の人を」

「なら善は急げ、ですよ!」

夏野は「待っててください」と告げ、部屋を出ていき、しばらくしてから戻ってきた。

「これ、どうぞ!」

手渡された袋の中身は大量の金貨。

「これ....」

「ヘリィさんのです!」

「やっぱり!?」

「安心してください!事情は私から説明しときますから」

内心、安心できねぇと思いながらもそれを飲み込み、「ありがとう」とだけ言っておく。

「......じゃあ、行ってくる」

「......いってらっしゃい」

微笑む彼女の潤んだ瞳が、朝日に反射して輝いて見えた。


ⅩⅢをリテイクしときました!

やはり展開が急過ぎたな....

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