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ⅩⅣ

暗い夜道、一筋の光を見つける。

どうやらセドリック達は家に居るようで、こりゃあ怒られるな、と苦笑いしながらドアに手を掛け、そのまま引いて開ける。

「ただいま」

「...おう」

意外にも、返ってきた言葉は余りにも平坦だった。

「...ご飯できてるぞ」

ヘリィも言いたいのは山々だが、と言った感じで握り拳を作るも、何も言わないつもりでいるようだ。

「うん」

ナナはその背中に返事だけしてテーブルへ向かう。大和もその後を付いていく。

今夜は4人揃っての晩餐。

とても豪華な食卓に大和は驚愕する。

「これは...?」

それに反応してセドリックが得意顔で口を開く。

「一応俺だって料理はできるんだぞ?」

「いや、それもあるが....」

「あぁ、金についてはヘリィ殿が支払ってくれたぞ」

ヘリィは「おぉ」とだけ言うと料理に手をつけ始める。

「...ありがとう」

大和が礼を言うと右手で制される。

「いいってことよ」

2人の会話を見ていたセドリックはふっと笑い、ナナを促す。

「さっ、俺達もご飯食べよっか」

「...はいっ」

ナナももう、いつも通りの明るい感じで料理を食べ始める。

「これうまいな!」

「だろ?」

「ささっナナちゃん、これ食べて。わしのオススメ!」

「...あっ、うまっ!」

こうして、全ての食事を食べ終わったところで、大和から話を切り出す。

「なんか...いつにも増して優しくないか?」

大和がそう言うと、2人から怒気が漏れる。ヘリィはどちらかと言えば殺気だが。

「...何だ?優しくない方がいいのか?」

「優しい方が個人的に嬉しいっていうか優しくない方は命の危険性が高いしそれにあまり感情的になりすぎると家が倒壊するのでご遠慮願います!」

大和は早口で捲し立てる事によってなんとか命の危険を回避する。

ナナはハッとなり、2人に問う。

「まさか...見てました...?」

「「うっ!」」

露骨に反応するセドリック達。

「マジかよ...」

「うるせぇ!優しくしてやってるだろ!むしろ感謝しろ!」

「逆ギレかよ...情けない...」

大和がため息をつくと、セドリックがさらに反応する。

「情けない?情けないのはお前の方だ!」

セドリックは大和を指さす

「はっ?」

「男の癖にあんなにボロボロ泣きやがって!!情けないぞ!」

「ヴッ!」

変な声が出て、大和の顔が真っ赤になる。

「それにナナちゃんを泣かせるなんてな!情けないぞい!」

セドリックの逆ギレにヘリィも入ってくる。

「あれ?これ全体的に俺が悪いの!?」

「「当たり前だろ!!」」

「えぇぇぇぇ!!?」

セドリック宅は今日も騒がしい。


同じ話が二回投稿されていた事については誠に申し訳ございません。m(_ _)m

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