零話 終わりの始まり
ここは…どこですか?
目覚め最初に思った事である。
目覚め周りを見渡すと、そこは白い空間が広がっており何も無い。
「何故私がこんな所に居るんですかね?」
自分が何故こんな何も無い白い空間に居るのか解らず。
「確か…私は道を歩いていたはず。なのにどうして私はこんな所に?」自分が何故こんな所に居るのか考える。確か、自分は道を歩いていたはず。なのに目覚めたら何故こんな所に居るのかどうしても解らない。
「やはり、解りませんね」
「それゃ、解らないよ。だって君は私が殺したんだから」
「はい?」
背後から女の声がするため振り向く。
振り向くとそこには黒いドレスを着た二十代半ばの女がいた。女はニコリと笑いながら
「初めまして。私は悪の女神です」
「嘘を付かないでください」
自分の事を悪の女神と名乗った女の言葉を否定する。
「何故私の言葉を嘘と決めつけるのかな?」
「簡単ですよ。女神なんて、いないに決まってんじゃありませんか」
「ふ~ん。君女神とか信じないの?」
「当たり前です。女神なんて空想上の産物ですよ」
キッパリと言う。
「なら、証拠を見せてあげるよ」
指で自分の腹を指差す。
「私の腹なんて指差してど…え?」
自分の腹を指差して、何かあるのか自分の腹を見ると、自分の腹にポッカリと穴が開いている。だが痛みは無い。
「どう、私が女神だと信じた?」
微笑みながら言う。普通の女子が微笑みながら言えば魅力的だが、今自分のお腹にポッカリと穴を開けた女が微笑むと、その微笑みは悪意の満ちているように見える。
「ハァ~、わかりました。あなたを女神と信じます。だから早くお腹を治してください」
ため息混じりに言う。
「へぇ~。君悲鳴とか挙げないんだ。あっ、治してあげるよ」
指をパチンと鳴らすとまるでビデオの逆再生のようになり穴が閉じる。
「ありがとうございます。話が変わりますが此処は何処ですか?」
何も無い、白い空間に何故自分が居るのか。最初から疑問に思っていた事を質問する。
「此処はね。死んだ者が来る『生と死の狭間の空間』とゆう所だよ」
「生と死の空間?」
此処が何処か解ったが。つまり自分は死んだとゆう事になるが、何故自分が死んだのかが解らない。
「自分が何故死んだのか解らないようだね?君はね私が殺したんだから。死んだ時の記憶が欠落してるんだよ」
「何故。私が死ななくてはダメだったんですか?」
自分はそこまで悪人では無く、どちらかとゆうと善人の部類に自分は入ると思い。
「いや。君は少々私の暇潰しで死んだんだよ」
「はい?何ほざいてくれやがってるんですか?」
まだテンプレである失敗なら良い。だが暇潰しで死んだなんて許せる訳が無く。明確な殺意が目に宿っている。
「まぁまぁ、そんなに怒らないでほしいよ。君は私の暇潰しで死んだんだから君を今から転生させようと思うんだよ」
「転生?」
転生といえば神からチートを貰って異世界でハーレムとかを作る、あの転生だと思い。
「そう。その君が頭の中で考えている転生だよ。これから君を転生させようと思ってね。良いかな?」
「良いですよ」
「そうかい。それじゃあ、さようなら」
女神がさようならと言うと意識が朦朧としてくる。
「おや?これは…どうゆ…事…?」
「簡単だよ、君はこれから異世界に行くんだよ。それじゃあまた会おう」
女神の言葉を聞いて完全に意識が無くなる。
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名門人形魔術師の家に一人の赤ん坊が生を受けた。その赤ん坊の名はフィラルド・オーデル・シャドル
多分投稿するの遅いです