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さぁ人形劇のはじまりだ!-その1


ご購読ありがとうございます。


お戯れと思って見てください^^;

某SNSでネタ提供を募ったら「パンツの少女が結婚してくださいと言った」という訳の解らない展開から発想した物です(笑)


突発的な作品ほど可愛いってヤツですかね(笑)


ではどうぞ^^


ウチの高校は小・中とエスカレータ式に入学できる進学校。


そんな楽な所に惹かれたのかどうか知らないが、俺は、保育園児時代には塾や英会話など、遊ぶ暇も無いくらいに勉強をさせられた。その介もあってか、今現在に至る。




その状況がコレ。




・・・何故か隣には見知らぬ女の子が居る。


俺にはこの子が何をしたいのか、何を期待しているのか、何を考えているかなんてちっとも思いつかない。




唯一浮かぶのが、




――凄い歩きにくい




女の子は俺のシャツの端をチョコンと指で摘んでいる。俺が歩くと女の子は当然くっ付いて来るのだが、少しでも速く歩くと小さい声で「ぁ・・・」というと、シャツを引っ張るのだ。その度に首元が絞まって敵わない。




そもそも何でこうなったのかすら解らない。


先に言っておくが俺は「何もしていない」ぞ!






説明――




ウチの高校は先も言ったようにエスカレータ式の進学校。


そして、その校舎の外見は横に広い三階建てだ。一階に俺らの高等部、二階に中等部、三階に小学部がある。俺ら以外の学部は全て、必ず高等部の廊下を歩き、階段を上がるという造り。


セキュリティ的にもオコチャマ方には安全。なんてったって上級生が守るんだからな。


俺らはどうでもいいのかよ、って感じだけど・・・。




俺はいつもの時間、いつもの道、いつもの面子で教室に向かった。


しかし、今日に限って便意を催してしまったんだ。




「悪い、ちと先にいってくれ」


と、トイレを指を差し俺は用をたしに行った。




スッキリしたところで教室に向かうのだが、どうやら今の流れはさっきと違って中等部が多い。




「やべっ。時間ギリギリかも」


俺は少し焦ったが、焦ったところでどうにもならないので堂々と行こうと腹をくくった。そんな矢先だった。




たまたま見上げたところが階段で、たまたまその階段を上ってたのが女の子で、たまたまその子のスカートの中がみえてしまった。




というか、言わせて貰えば言い訳になるかもしれないが、




焦点は合ってなかったからな!





そしたら、その女の子がいきなり振り向いてこっちに来たんだ。


正面に立つや否や、




「せ、責任とってお嫁に貰ってください・・・」



だってさ・・・。しばらく止った後、俺は慌てちゃったよ。




つーか有り得ないだろ。



「・・・え? は、はぁ・・・」


ワケ解らんから生返事してしまったが、それを聞くと女の子は駆け足で階段を上っちゃったワケ。当然見えるわけで、今度は焦点が合ってたんだけど・・・。




そんな摩訶不思議な朝を向かえ、勉強は勉強で無くなり全くの上の空。


唯一覚えているのが友達との会話で、中等部に可愛い子が居る、という事だけだった。




「その子がめちゃくちゃ可愛くてさ〜。俺と二個しか変わらないわけだから・・・」


そういやあの子も結構可愛かったなぁ。うろ覚えだけどさ。




――キンコンカンコーン




終業の鐘がなり中身の無い一日を終え、いざ教室の扉を開けると・・・




なんだ、なんでココに?




朝に会ったパンツの女の子がソコにいたんだ。


え?だって名前知らないし。




「あ、ゴメン。ちょっと退いてくれるかな?」


どうせ俺に用事ってわけじゃないだろ。有ったとしてもここじゃマズイし。


急いで、その子を横目に教室を抜けようとしたら、何かに引っ張られてたんだ。




「あ、あの・・・」


その子は俺の袖をつかんでいた。しかし、その一言で黙ってしまった。






俺はそれなりに背丈は低い方だけど、顔を伏せた女の子を見るにはちょっと背が高いらしい。何か言いかけてただけに続きが気になる。




伏せた顔を覗くように女の子を見た。




正直驚いた。今まで妄想してた女の子とは違って本人は遥かに可愛かった。


するとクラスの野郎一匹が騒ぎ出したんだ。




「おぃアレ!休み時間言った中等部の・・・」




何か聞こえるけど、どうやらそうらしい。


で、そのめちゃくちゃ可愛い子が俺に何の用なんだ?


もしかしてチクりに来たのか・・・?別に変な事したわけじゃないけど、嫌な感じ。変な汗が出てきそう…。




「あ、あの!」


「・・・え?俺?」


ワザとらしく振舞った。




「で、出来たらで良いんですけど・・・一緒に帰りませんか」




・・・。




思い起こせば16年と10ヶ月。


あれやれこれやれと勉強に明け暮れ、教室では男友達と話をしているだけで、学校が終わったら塾通いのこの俺に、とうとうこの日が来てしまった。




【春】




――春には始まりの意味を持たせる場合もある。


また、春から初夏にかけてを木の芽時とも言い、性的活動が盛んになるものとされている。「春にはおかしな行動をとる人が増える」とも言われ、そのような行動をとるものは俗に「春な人」「頭が春な人」と呼ばれることがある。




あ、これじゃない!




【春】




――恋愛の始まり。長くに渡って恋人が居ない人が使う言葉。


使い方としては「俺にもとうとう春が来た」などがある。






実際こういう場面にあうとは思わなかった。


そんなこんなで一緒に帰ることになった。






――説明終了




ワケが解らないままここまで来ちゃったけど、随分浮かれてたし気付きもしなかったけど、




一緒に帰って何するんだろう


話することあるのか


そもそも名前も知らないし




と色々ある。


終始ニヤケ顔の俺も気持ち悪い。そう考えると急に冷めるなぁ。




「あ、君?僕は君の事なんて呼べばいいのかな?」


とりあえず沈黙は避けたい。




「す、すいません・・・あの、真弓まゆみって呼んで下さい、住人さん」




「そか、真弓ちゃ・・・ん?」




「どうかしたんですか?住人さん」




「あ、いやちょっと・・・あ、僕の名前知ってるの?」




「え?あ、あ・・・さっき言ってくれましたから」




「あれ、そうっだっけ?(あれ?名乗った覚えないけど・・・俺早くもボケた?)」


グイっと引っ張られた。歩くの速かったかな?




「そうそう真弓ちゃんって今いくつなの?」


などと、他愛も無い話で歩くとふと気付いた。




「真弓ちゃん家ってどっち行くの?」


ちょうどY字路の所で聞いてみると、どうやら右の方に行くらしい。


可愛らしく指を差してらい。




「そうか、んじゃここでお別れだね。んじゃまたあしt・・・」


駆け出そうとする俺を、真弓は抱きつくように引き止めた。




「え・・・?」



お疲れ様でした。


早速、作品に触れますね。

同時期に「涼宮ハルヒ〜」のアニメ版を見ていたので、主人公の主観が先行した作品となっています。

こういう風なのもありですが、感想文チックなんでこういう路線は避けたいなぁと思ってたり^^;

ただ、従来の作風とは別の視点から書いてみるというのも楽しいものですね。今後はこういう主人公視点、または周りの視点も表現出来るようになるのが目標ですね。

因みにこれは前書き通りで、ネタ提供されたもので、最終的には「18禁に持って行け」と言われましたが、僕じゃそんな度胸出ませんでした(笑)

よってオチは期待しないで下さい(爆)


では次回もお楽しみに♪

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