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8.ストレッチ
箱を封印するためにすることになったのは、とても単純なものだった。
「で、なんであんたもここにいるの」
ローエリに私は尋ねる。
「暇だし」
「理由になってねーな、おい」
先輩は、ストレッチを軽くしている。
封印するための計画と言うのは、単純なものだった。
正五角形に各階層の人が散らばって、第1、第2、第3と言った感じで順々にボールを投げ渡していくのだ。
さいごに第5階層の人が第1階層の人へ渡すと、五芒星が完成する。
その階層の出身であれば、誰が投げてもいいらしいので、私たちは、川治先輩に任せることにした。
「いくぞ!」
先輩のストレッチが終わるとほぼ同時に、第1階層の人が叫んだ。