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10.戻る魂

泉が沸騰すると、箱がわずかに泉からずれた。

そして、徐々に泉からあふれ出ている魔力が少なくなっていった。

「箱が…」

私が指をさして箱を見つめると、ライオンが一言だけ言った。

そうすると、箱が溶けて、下からあふれている魔力と一緒になり、そして溶け合った。

それから、妖精が箱の中に封印されていた女性の体の鼻先に触れた。

その一瞬で、妖精の中から、半透明のよく分からない霧状のものが出てきて、それが女性の全身から吸収されていった。

「これで、彼女の魂は戻ったわ」

ローエリが、なぜか残念そうにつぶやいていると、泉から少し話したところに、彼女の友人たちが動かしていた。

それからしばらくして、彼女がゆっくりと起き上った。

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