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続 マシュマロ問題

作者: 石上 三歳

練習作品です。

マシュマロ問題を聞いたことがありますか?


目の前にあるマシュマロを食べるのを我慢できた人には二個、できなかった人は目の前にある一個だけ与えその後の人生がどうなるか追跡実験した結果、食べるのを我慢できた人の方ができなかった人より豊かな人生を送っている傾向にある…


これはそんなマシュマロ問題を踏まえたif物語…



「ケビン?!食べないの?」

そう聞いてきたのは幼馴染のアニスだ。

「明日まで我慢したら二個貰えるんだよ?更に我慢すれば四個に増えるってさ!!」

そう僕が答えるとアニスは

「何日も我慢してたら忘れちゃうよ。」

「そこはやり方次第でしょ?」

と僕は答えた。


要約するとマシュマロは一日我慢する度倍になる

ただし百個以上になったら百の位は切り捨てるそうなので


初日  一個

二日目 二個

三日目 四個

四日目 八個

五日目 十六個

六日目 三十二個

七日目 六十四個

八日目 百二十八個


となり百の位は切り捨てられ八日目は二十八個に減ってしまうので今日から数えて七日後のカレンダーに印を入れておけば良いのだ。


「ケビン変なの〜」

アニスはそう言って他の友達の所に行ってしまった。

変なのはアニスや皆で僕の方が()()()と思うけどな?

そう考えながら僕は約一週間の時を過ごした。



「ケビンだけずるい!」

アニスが突然変な事を言い出した。

「ズルくないよ?最初からローズさん言ってたよ?」

因みにローズさんはマシュマロを皆に与えた人だ。


「聞いてない!七日だったら七個でしょ!瓶に沢山貰えるなんて知らなかった!!」

僕が何度言ってもアニスは聞き分けないので仕方無く

「じゃあアニスはマシュマロ一個だけ食べたからあと六つ僕の分けてあげるよ。」

そう僕が言うと


「アニスだけズルい!俺らにもくれよ!!」

と他の子達が騒ぎ出し

「そんなに分けたら僕の分が無くなるじゃないか!?」

と僕が言うと

「独り占めする気だ!」「お前やっぱ性格悪いな!」「みんな一つしか食べてないのにケビンは卑怯だ!!」

と言い出した。


そんな騒ぎを聞きつけて両親が来たので助けを求めると

「そんなに食べたら虫歯になるから皆で分けなさい」

と言われ僕は

「そんな事したら七日も待った意味が無い!」「何もしてない人が僕のものを持ってくのはおかしい!」

と言ったらまた皆から「ズルい」と言われ両親ですら

「我儘言わないで。昨日まで素直だったのにどうしたの?」

とまで言われ僕は初めて大声で泣いた......


翌日ローズさんが家に招き入れてくれた。

ローズさんは僕に

「君は何一つ間違ってない。おかしいのは他の子達だ。」

と言い何が正しくて何が違うか聞いてきたので僕が答えるとローズさんは微笑みながら

「それが真実だよ。君は幼いながらもそこに気付けた。ケビン君、私達の仲間にならないか?」

そう問われた僕は迷わず「うん。」と答えた。


「『支配者の館(ブルーローズ)』へようこそ。」


そう言ったローズさんの目が笑ってないように見えたけど...


真実(せかい)』を知った僕にはどうでも良い事に思えた。

(マシュマロ・テスト)

この手の実験は当時前提条件が揃っておらず(子供の家庭環境等)信憑性にかけると今では言われているそうです。あくまでも社会風刺的な『お話』として楽しんで下さい。

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