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裁判官がもし異世界に転生したら  作者: のりまき
異世界の出会い編
5/31

初めの一言は、いつも緊張のさなか

うわ、アクセスが倍に増えてる。この感謝を作品にぶつけるしかない。

司法修習中に解剖見学を経験していた俺には耐性があったためか、モンスターのスプラッタ現場にも動揺せずにいられた。


一方、人を撥ねて、馬車が自動車の定義に当てはまるなら、自動車運転過失致傷罪に問われかねない御者のお姉さんが、馬車を止めて、こわごわ、こちらに向かってくる。ちなみに、自動車の登場で、今まで馬車に適用していた法律が自動車にも適用できるか、イギリスでは真剣に議論されたそうな。


よかった、ひき逃げ(正確には報告義務違反と救護義務違反の各道路交通法違反の観念的競合だ。)ではなかったようだ。


お姉さんの服は、ドイツの民族衣装のように、下はスカート、上はブラウスに、エプロンを重ねている。日本で言ったら、 メイドスタイルが近いだろうか。


容姿は、セクハラを恐れずに言うと、うちの書記官の福島さんを金髪にした姿に似ている。

裁判所美人率は半端ないが、その中でも福島さんは飛び切りだ。

小顔なのに鼻筋がす-っ通っていて、目がぱっちりしている。声も可愛らしいから、なぜにアイドル界ではなく、うちに来たのかともっぱらの噂の人物だ。

受付で福島さんがおっさんにつかまると、1時間は離されないから、いつも強面の主任とセットだ。


その福島さん似の金髪美女が、まだ俺に訴えられてもないのにこちらに近づいてくる。


この世界に轢き逃げという概念があるかどうかわからないが、自身の生命がかかっていたなら、そのまま逃げても緊急避難行為でどうにかなったのではなかろうか。


そもそも、俺に怪我はなく、未遂処罰規定もないから、大したことにはならないだろう。

そのことを知ってか知らずか、心配そうな表情でこちらの様子を窺っている。日本の裁判の公用語は日本語だが、この世界、さらに言えばこの国の公用語は何語なんだ?


とりあえず日本式の口頭主義、直接主義で言ってみよう。

一応、毎日23時投稿、今月中に完結予定です。

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