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裁判官がもし異世界に転生したら  作者: のりまき
異世界の出会い編
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初めての魔法と生き抜く術

初投稿にPVは二桁も、マジでありがとうございます。

書き溜めているので、しばらくは連日投稿になると思います。

するとどうだろう、腹部にあった数カ所の傷口が塞がっていく。


ただ、傷口だった部分を確認すると、全く元どおりというわけではなく、縫ったような感触がある。


魔法なのに、現実的。 若干、夢想していたものとは違うようだが、魔法は魔法だ。


現状の確認の結果は、どうやら傷ついた状態のまま、魔法の使える異世界に飛ばされたらしい。


現状の確認を終えた俺は、今後の目標を立てる。立証目標を立ててから、裁判に臨むのは法曹の鉄則だ。


せっかく傷が治っても、 食料と水がなければ死んでしまう。その場合、俺を刺した奥さんの殺人罪との因果関係が気になるところだが、条件関係はあるものの(仕組みはわからないが、刺されていなければ、異世界に飛ばされず、そこでのたれ死ぬこともない。)、相当因果関係は難しそうだ。 おっと、また思考が逸れてしまった。俺の悪い癖だ。


まずは、川、果物の成る木、街の発見という3要件のどれかを満たさなければ、俺の生存という効果は発生しない。


改めて、周りを見てみても、俺の後ろの木とだだっ広い草原以外は何も見当たらない。


その木は、実の成らない広葉樹のようで、木槌を作る以外に用途はなさそうだ。ただ、現在の日本では法廷用の木槌は使われていないから、完全に趣味用だ。


ここでずっととどまっていても、仕方がない、とりあえず当てずっぽうでも歩き出そう。偶然手に取った基本書に正解があるように、歩き出せばなんとかなるもんだ。


そう心に決めた俺の視界の隅で砂埃が立ち込める。

とは言っても、軽く1キロメートルは距離がありそうだ。


現世…というと、俺が死んだみたいだから、あえて言うと俺の世界…

では、眼鏡をかけて視力は1.0だった。 1年に一度のVDT検査で、めちゃ真剣に悩んで、検査員を半眼にさせた上で、「右!」と叫んだ成果がそれだ。


メガネ率推定9割(かけていないやつも大概はコンタクトだ(決めつけ))の職業病とも言って良い

近眼にもれなくかかっていた俺は、今メガネをかけていない。刺された際にメガネが吹っ飛んでそのままだ。おそらく領置されて、血痕の鑑定に回されているだろう。


そんな俺が、1キロメートル超の砂埃に気付くということは、こちらに来てから魔法が使えると同時に、視力も強化されているようだ。 それなら、もしかしたら…


誤字脱字のご指摘、ご感想なんでも嬉しいです。

あらすじにはわかりやすく転生ものとしましたが、厳密には転移ジャンルですね。


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