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神という名の  作者: クリアノート
3章 生と死
26/42

第26話 もう一つの世界

ここから第3章です。

若干テイストが変わります。

「ナツキちゃ〜ん」


クーが飛び付いて来た


「あれ?私達3人死んだはずだよね?ここは現世?」


見渡すと、ムツキもいた


「ここは現世や霊界とは違って、創造主に力を認められた、又は気に入られた者達が来る世界かな」


て事はクーが召喚した異世界の神を倒した功績で此処に来たのだろうか…


「てか、なんでそんな事知ってるの?」


「へ?、い…いや…その…」


ナツキとクーがジト目で問い詰めると、観念して白状し始めた


現世、霊界、そしてここエーテル界は、ブラフマーという存在が創造したという


エーテル界は創造主ブラフマーがいるアストラル界と霊界との中間地点にある次元だという


天国を作ったとされるエデンやムツキは創造主であるブラフマーの思いの欠片が分離して出来た存在で、簡単に言うとブラフマーが多重人格になってその内の1人が分離して実体化した様な存在なんだとか


創造主ブラフマーの分身であるムツキのお気に入りだから、ここエーテル界に来たって事なのだろうか…


「ムッちゃんって、神様と呼ばれたエデンと同じ存在なの?」


「多重人格にも、出来不出来はあるでしょ…」


少し拗ねた様子のムツキであったが、エデンと比べられても、と気を持ち直した


ちなみに、この世界でも霊界と大差無く魔法も使えるので、違和感は無いが、死ぬと現世や霊界に転生する事無く消滅するらしい


しかも創造主のお気に入り・強き者が来る世界で、弱肉強食であると言うのだから、手に負えない


そして現状の装備品といえば、霊界で持っていた、クリ棒、ルシファーの剣、そして謎の槍…


「クーちゃん、その槍何処で拾って来たの?」


「いつも一緒にいたではないか」


と槍が喋り始めた


「「へ??」」


驚くナツキとムツキであったが


「もしかして、エバー?」


クーだけは何か思い当たったのか、そう尋ねると


「流石、我と共にいただけはある、そう彼方の世界ではエバーと呼ばわた巨人であった」


どうやらエバーも消滅し、此方の世界に来たみたいだが、何故だか槍になっていたらしい


エバー自身が大き過ぎて一緒に行けない事が度々あったので、エバーがそう望んだからとも考えられるが、真実は良く分からない


「これからも宜しくね、頼りにしてるよ」


「おう、任せとけ」


エバーに頬ずりするクーであった


「因みに、強き者が来る世界って事は、ルシファーとかいるのかな?」


「いてもおかしくないわね」


「こっちの世界の情報が得られるかもしれないから、探してみない?」


「まあ、何の当てがある訳じゃないから、当面の目的にしようか、んじゃ、川沿いを登る?降る?」


「ジャンケンで決めようか、私が勝ったら登って、クーちゃんが勝ったら降りるって事で、ジャンケン」


「「ポン!」」


ムツキがパーでクーがチョキをだした為、川沿いを下流に向かった


「ちょっと、あの青年に村が無いか聞いてみようよ」


川沿いに進んで行くと、芝生の上で寝ていた青年がいた


超人ロ◯クの様な青色の長髪で美形で、頭に2本の角が生えていた


「折角気持ち良さそうに寝てるのに、悪いよ」


とナツキとムツキが話している間に、何故かクーが青年に向かって走って行った


「ドーン‼︎」


「ゲフッ!」


なんと、クーちゃんが青年のお腹に飛び乗った


「ねえねえ、村が近くにない?」


馬乗りになり無邪気に尋ねるクーに、ナツキとムツキはオロオロしている


寝起きで少しパニックになっていた青年は漸く状況を理解して


「俺を尻に敷くとは、いい度胸だな!」


殺気が放たれる


そんな折、雲すらないのに雷鳴が鳴り響き、上空の何も無い空間に亀裂が入った


そして中からおぞましい触手が出て来た


「チッ、お前らは後で始末してやるから、待ってろ!」


と言い放ち、クーを払い除けて青年は空へと飛んでいった


青年は両手に火の玉を作り出して、触手を爆破していったが、すぐに再生して数を増やしていき、亀裂から複数の目を持った球体まで出てきた


『ブリューナグ』


ローグ右手に光の剣を出し、触手を切り捨てていくが、切った側から触手が再生し、青年に襲い掛かる


「クソ!」


光の剣から複数の斬撃を飛ばして一気に触手を切り裂き、青年は左手を空に掲げた、すると、空に波紋が揺らめき、数多の光の玉が現れた


「消し飛べ、『スター・ダスト・レイ!!!』」


満天の星空から全ての星が降り注ぐ様に、数多の光がヨグソトホートに降り注ぎ、消滅させた


というか、辺り一帯更地となった


「次はお前等の番だ!」


そう青年は言い放ったが、周りには誰もいなかった…


「チッ、ヨグソトホートと一緒に消滅したか」


青年は彼方へと飛んでいったのである


「何なの、あの化け物?!」


「この世界ってあんなのばかりなのかな…」


ナツキ達は、青年とヨグソトホートとの戦いが始まった瞬間、全力で逃走して難を逃れていたのであった


更に川辺を下って行くと、高い塀に囲まれた大きな町にたどり着いた


「大きな街だね〜」


「いきなり襲われたりしないかな?」


先程の青年に殺されかけた事が頭をよぎった


「クーちゃん、いきなり飛び付いたりしないでね」


「え、クーそんな事しないよ?」


「「…」」


街の入り口には門番等おらず、3人は入り口の影から中を恐る恐る見渡した


そこは、龍人から果てはスライムまで、様々な者で賑わっており、ナツキ達が入っていったとしても違和感は無い様に思える


「入ってみよか」


ムツキとクーも頷き、入って行った


「安いよ、安いよ〜」


中では良く分からない肉の串焼きや、見た事の無い果実のいい香りが漂って来る


安い、というからにはお金やそれに変わる物があれのは想像出来るが、何も持っていないので、暫く様子見がてらぶらついていると


「やあ、女将さん、珍しく旦那と一緒じゃないんだな」


と、ダルマに手足がある様な者に呼びかけられた


「女将さん?旦那?」


と、聞き返すと


「え?ああ、すまん、後ろ姿というか、雰囲気が似てたんでな」


詳しく聞くと、この町の宿屋をやっている女将さんが、ムツキに良く似ているとの事だったので、場所を聞いた


「宿屋か〜行ってみる、ありがとね〜」


ダルマと別れて、聞いた宿屋の場所に向かったのである。


言われた場所にたどり着いたが、何というか…千と千尋で出て来る様な建物が建っていた…


「良くこれで倒れないね…」


恐る恐る入ってみると


「いらっしゃ〜い、3名様、おな〜り〜」


チュパカブラに着物を着せた様な3人が現れた


「私達、女将さんに会いに来たんだけど、いる?」


「女将さん?今いないけど、どうします?」


「奥の座敷なら空いてるけど?」


「なら、お願い」


「はいな」


と、座敷に通された


「まあまあ、お疲れでしょう、一杯いかがです?」


と、すすめられ、それじゃあ、とムツキが飲むと


「何これ、物凄く美味しい!なっちゃん、クーちゃんも飲んでみてよ!」


…数時間後


「私に似たお客様?」


誰だろうと、女将さんと旦那が座敷に行くと


「まだまだ〜、もっと持ってこ〜い」


とムツキ


「なっちゃん、だ〜い好き」


とタヌキの置物にキスしているクー


「大体ね〜あなたは威厳が足りないのよ、威厳が!」


と、クリ棒にクダを巻くナツキ


「あちゃ〜」


三者三様グダグダに酔い潰れた三人を見て、片手で顔を覆い上を向き、溜息を吐く旦那


「まあまあまあまあ!」


と面白そうなオモチャを見つけかのように、キラキラとした目で呟く女将がいた。


ナツキ:「話半分終わってるのに、ここまで来て異世界転生?しかも死んだら消滅のサバイバル?」


クー:「ないよね〜」


ムツキ:「作者はプロットさえ作らずに行き当たりばったりで書いてたから…」


ナツキ:「まあ、何かやらかしても、誰も怒らないでしょ…」


クー:「てか、ここまで読んでくれてる人いたりする?」


ナツキ・ムツキ:「「………」」

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