表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空戦の戦姫(ワルキューレ)  作者: 渡辺赤城
1/3

プロローグ

「な、何だあれは!」

誰かがそう言った。

それと同時に建物と周辺の人が吹き飛んだ。

突如として瓦礫と死体の山ができたのだ。

誰もがパニックになり至る所に逃げた。

しかし相手は空から爆撃してくるのだ。

当然人間になすすべがなかった。

         ・

2020年7月24日

「響ー!起きろー!開会式に間に合わないぞ!」

朝からうるさいものだ。

時刻は7時確かに起きねば間に合わない。

今から幼なじみと東京オリンピックの開会式に行くのだ。

ちなみに自分の名前は如月響。

特別何か人よりすごい所とかは無い。

至って普通の高校生だ。

一つ違うとしたら両親が居ない。

捨てられたとかではなく死んだのだ。

しかも政府が非公開にしているが人の作った物に見えるが違いしかし自然界の物でもない物によって殺されたのだ。

政府は事故死と公開している。

今幼なじみの家にいるのは幼なじみの両親と自分の両親が子供が成人前にどちらかが亡くなったら親戚ではなくどちらかの家で暮らすと決めていたからだ。

とりあえず幼なじみの沸点が振り切りそうになる前に着替えを済ませて居間に行く。

「おはよう、時雨。」

「おはよう、響。けどさ起こしてから十分経ってるんだけど。」

「ごめん、」

「ごめんじゃない。とりあえずほら、朝ご飯食べよ?時間なくなるよ。」

「そうだな。食べようか。」

今日の朝ご飯はカツ。

きっと日本が優勝できるようにとかいう気持ちでの願掛け

だろう。

いつものことだがおいしかった。

「あ!もうこんな時間!ほら行くよ!」

「お、おう」

気後れしつつ家を出た。

歩いて行ける範囲なので歩いて行く。

会場が近くなり人だかりが増えてきた。

しかし突然悲鳴が上がった。

随分遠くからだからきっと事故でも起きたのだろう。

気にせず歩き出そうとしたら目の前で爆発が起きた。

直後悲鳴が起きる。

それと同時に瓦礫と死体の山が出来上がった。

まただ...

以前にもどこかで...

いや、自分と両親を引き剥がしたあの時と同じ。

しかし以前とは違った。

爆弾以外に制御を失った機体が墜ちてきた。

なぜか墜ちてきた機体は爆撃してきていた機体なのだ。

不思議に思い空を見上げる。

そこには日の丸を付けた機体が三機飛んでいるではないか。

だがどうみても女性なのだ。

その女性達が次々と敵機を落としている。

ワケが解らなかったがそれが現実だった。

圧倒されていると三機のうち一機が墜ちてしまった。

自分は気になってしまい幼なじみとはぐれ堕ちた方向に走っていた。

そこで見たのは自衛隊の戦闘機F-15に似た主翼と尾翼、そして双発のエンジンを持っていた。

しかしそれが戦闘機という訳でもなく横たわった女性なのだ。

「大丈夫ですか!?聞こえてますか!?」

と一連の応急措置をとっていた。

自分にも訳が解らない。

無我夢中だった。

そうこうしている間に車がやってきた。

しかも普通の車ではなく装甲車だった。

そうして降りてきた人物がその翼を持った女性を連れて行った。

それを見ている時に急に意識が朦朧としてきた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ