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漫才「金が好きな男」

作者: 星野美月

ツッコミ「はい、どうもー」


ボケ「はい、どうもです」


ツッコミ「いきなりだけど、お前さ、なりたい職業ってある?」


ボケ「いきなりだな。そうだな教師になりたいな」


ツッコミ「お前がか?まぁーいい。じゃあ俺が生徒をやろう。お前の教師像をみせてくれ」


ボケ「分かった」


ツッコミ「はぁーい、先生、宿題忘れました」


ボケ「なに?なになに君、宿題をわすれたのかい?なら金の拳骨と銀の拳骨どっちが良い?」


ツッコミ「じゃあ金の拳骨で!」


ボケ「分かった。なら、これを食らえ!ロイヤルスーパーミラクルゴールドラッシュアタック」


ツッコミ「ちょっちょっと死んじゃうよ、それ。それに体罰になっちゃうよ」


ボケ「時には制裁も必要だ」


ツッコミ「お前には教師向いてないよ。他になりたいものとかないのか?」


ボケ「そうだなコックさんだな」


ツッコミ「あぁーお前食べるの好きだもんな。じゃあ早速俺の好きな料理作ってもらおうか?」


ボケ「分かった。コックリさん、コックリさん相方の好きな料理は?」


ボケ「なるほど、焼き肉か」


ツッコミ「何がなるほどだ。それコックリさんだろ!?」


ボケ「違うのか?」


ツッコミ「いや違わないが」


ボケ「お前焼き肉好きだろ」


ツッコミ「確かに焼き肉好きだけど」


ボケ「じゃあ良いじゃないか?調理するぞ。まずは油をひき、お前を鉄板の上に、そして金の垂れを…」


ツッコミ「おぉーい、世紀末にありそうだな。ダメだなコックも。他には?」


ボケ「じゃあ棋士になりたいな」


ツッコミ「将棋の棋士か。お前がか?まぁーいい。それじゃあ一つ打ってもらおうか」


ボケ「分かった。先手、4三、歩成り」


ツッコミ「おいっおい将棋を知らない人には分からないかもしれないがお前のなりたいものは成金だろっ!」


ボケ「そうだ。楽して金が欲しい」


ツッコミ「ほっ他にはどうだ。職業じゃなくても良いぞ」


ボケ「なら英雄になりたいな」


ツッコミ「ほぉー英雄か。誰かを助けたりしたりして。良いんじゃないか、目標が高くて。英雄になって何が欲しい?」


ボケ「金が欲しい」


ツッコミ「なるほど英雄で金か!元素記号かっつーの!?分かりにくい、いいまわしだな。はぁー、お前が金が好きな事は分かったよ。お前は、やはり今のままがいいな」


ボケ「俺もそう思う」


ツッコミ「お前には俺が必要だ」


ボケ「うん、そうだ。俺を養なってくれ」


ツッコミ「お前に期待した俺が悪かった」


ボケ「はじめからだろ」


ツッコミ「あぁー分かった。二人で金を稼ごう」


ボケ「ありがとう相方」


ツッコミ「まずは、人気がでて儲からないとな」


ボケ「頑張れよ相方」


ツッコミ「お前も頑張れよっ」


二人「どうもーありがとうございました」

読んで頂きありがとうございます。

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