はこね町 -後編-
”ホテル”の中は、ぼろぼろだった。マグメルでは一度も見たことのない造りで、おかしな模様の壁や、変な形のライトがたくさんある。でも、はちおうじ市みたいに壁は崩れてないし、明かりも灯ってるしで、ガラスも割れてなかった。
雰囲気は誰もいなくて、寂しかった。“受付”って書かれているところに数人のひとが立ってるだけで、こんなに広いのに私とおねえさんしか居ない。
おねえさんは私を置いてその人達の方に真っすぐ行くと、なにか話し始めた。
それが終わると、制服を着たおばさんがこっちに来た。
おばさんは私たちを、見たこともないような作りのお部屋に案内した。
床に草の編んだみたいな板を一面に敷き詰めてる、おかしな部屋だった。
ベッドはなくて、壁の扉は木と紙で出来てて、照明はむき出しのものがぶら下がってる。
おばさんは何かの説明を簡単にしていくと、「ごゆっくり」と言い残してさっさと帰っちゃった。
おねえさんは紙で出来た扉を開けて、外の様子を確認する。
その横で、私は首をかしげて言った。
「紙で出来てるよ、その扉」
「これは障子」
「しょーじ?」
「これも知らないの」
「うん」
「一体どこのお嬢様なんだか」
言いながらおねえさんは近くに置かれている水色のボックスを開ける。
「それ、なに?」
「冷蔵庫」
これが冷蔵庫?
こんな型の、見たことない。旧式かな。
おねえさんはオレンジ色の液体が入った容器を取り出すと、中身を飲みながら訊いてきた。
「私はこれから町に出て名産品買い付けてくるけど、雪保はどうする」
あっ。
おねえさんが、ちゃんと私のことを名前で呼んでくれてる。
嬉しくてにこにこしてたら怒られた。
「聞いてんの」
「うっ、聞いてない。なんだっけ」
「私は出掛けるけど、おまえはどうすんのって話だよ」
「うーん。待ってる」
「待ってる?」
「うん」
「そろそろ警察に保護したいんだけどな」
ひどい。
名前で呼んでくれたと思ったら、もうそんな風に言う。
私はもやもやとした気持ちになりながら、おねえさんに訴えた。
「もう。誰かに預けないでって言ったでしょ」
「あまり連れ歩いてると、誘拐犯扱いされるんだって。さっきのロビーでも受付の人に若干怪しまれたし」
「ゆうかいはんて何」
「人を黙って連れてく人のこと」
「私が付いて行ってるだけなんだもん。だからおねえさんはゆうかいはんじゃないし、大丈夫だよ」
「こうしてる時点で、人さらいな扱い受けても何も言い返せないんだけど……」
おねえさんはしばらく黙って頭を掻いていたけど、やがて観念したみたいに言った。
「まあ、今日のところは良いや」
「やった」
「でも、ここは旧東京方面とは違って町がましなレベルで機能してるから、帰れるうちに帰ったほうがいいからな」
「帰らないもん」
「あっそう。じゃ、留守番宜しく」
おねえさんは部屋の鍵を持って廊下に出た。
と思ったら、少ししてまた戻って来た。
「勝手に外に出るなよ。私以外の奴にさらわれても知らないからな」
「わかった。出ない」
バタンと閉まる扉を見ながら、私は思った。
変なおねえさん。
帰れって言ったり、勝手に出るなって言ったり。
あれ?
それって、おねえさんはもし私が居なくなったら、寂しく感じるって事なのかな。
そうだったら、嬉しいな。
えへへ。
私はお部屋の中を、ちょっとだけ探検してみることにした。
見て、触って、嗅いでみる。
壁の作りは、“マグメル”とはたいぶ違う。
ざらざらとしていて、手のひらで撫でると乾いた砂つぶみたいなのがぽろぽろと落ちた。
変な壁。一体どんな材料で作ったんだろう。
まさか、土じゃないよね?
砂つぶみたいなのも落ちたし、有り得るかも知れない。
床は、黄色い植物みたいなので出来た柔らかい板がきっちりと敷いてある。
多分草を編んだものなんだろうけど、横になって頬っぺたを付けると、気持ち良かった。
この上、すごく安心する。
良い匂いだし。
ずっと頬っぺたをくっつけてたら、あみあみの痕がついちゃった。
天井は、焦げ茶色の波模様の板が張り付けられている。
照明の傘は、さっきおねえさんが開けていた“障子”みたいなのがくっ付いてる。
全体的に木のにおいがして、すごい落ち着いた。
ごろりと大の字になって、天井の模様を目でなぞって遊んだ。
何だか、迷路みたいだから。
あそこをスタートラインにして、模様の中をどこまで抜け出せるか、やってみよう。
あっ、こっちは行き止まり。
あっちも、行き止まり。
あれ、こっちも行けない。
そんな風にして遊んでたら、いつの間にか寝ちゃってた。
次に起きた時、おねえさんは横に座ってた。
低い木のテーブルにノートを開いて、何かを書いてる。
瞼をこすって、私はおねえさんに話しかけた。
「おかえり、真歩おねえさん」
「……おはよ」
「寝ちゃってたんだね、わたし」
私は口から垂れてるよだれを拭きながら、壁の高いところに掛けられてる時計を見た。
それによると、もう十八時だって。
そろそろ、ごはんの時間だ。
「おねえさん、なに書いてるの?」
「さっき買ってきた品物の一覧をまとめてる」
おねえさんは木で出来たペンをそっと置くと、手首をひねりながら言う。
「色んなものを買って来たから、これから通る街々に売れば儲かんの」
「おねえさんは、そうやって暮らしてるの?」
「そう」
おねえさんは身体をこっちに向けると、片腕で頭を支えながら訊いてきた。
「おまえ、家出する以前はどうやって暮らしてた?」
「えっと……」
それ、言っていいかどうか。
おねえさん、“マグメル”のことは知ってるみたいだし、うかつにお話ししたら私が“CER-00536.0”だってことばれちゃうんじゃないかって不安。
あの時見たテレビと同じようなことを、他のチャンネルでもお話ししてるかも知れないし。
「言いたくなかったら、別に無理して言わなくてもいいけどさ」
おねえさんは起き上がると、またノートを再開した。
後姿が、なんだか寂しい。
「ねえ」
「なに」
「おねえさんは、どうして車で旅をしてるの?」
「秘密」
うーん。
おねえさんも、ひみつなんだ。
ちょっとおかしな関係だね、私たち。
「おんせんは、まだ?」
「夕飯を食べ終わったら、行ってもいいけど」
「ほんと? やった……!」
はしゃぐ私をよそに、おねえさんは壁みたいな扉をスッて開けて、中から薄い布の服みたいなのを取り出す。
白地に、青い線が模様として描かれてる。
こんな服、見たことない。
「これ、なに?」
「浴衣」
「着てみたい」
「ごはん食べてから」
おねえさんはお部屋を出る前に、玄関に置かれているスリッパに履き替える。
自分のお靴は“下駄箱”って書かれている箱の中に入れてる。
私も真似をしてスリッパを履いてみた。
ぺたぺたって、面白い音が鳴る。楽しい。
そんなふうにして歩いてたら、チャキチャキって音が廊下の奥からずっと鳴り響いているところに着いた。
何人かの人があっちにいったりこっちに行ったりと、忙しそうにしてる。
きょろきょろしてたら、どこからか良い匂いがしてきた。
突然お腹が、キュッて締まる。
多分、ごはんの匂いだ。
それで、このチャキチャキって音はきっと、お皿の触れ合う音。
誰かがごはんの準備をしてるんだ。
段差の前で、おねえさんがスリッパを脱いだ。私も真似して、後に続く。おねえさんが“ゆかた”を取り出す時に開けていた、横滑りの扉。あれと同じものがすぐそこで開けっぱなしになっていて、中を覗くと、何人かの人が集まってた。並んで置かれた低いテーブルの上に、ごはんのお皿がたくさん載っている。その周りに、おじさんとかおばさんとかのお年寄が、静かに喋りながら座ってる。誰も居ないテーブルには、手つかずのごはんが載っているだけで、まるで誰かに食べられるのを今か今かと待っているみたい。
そんなお部屋の中は、誰も居ないスペースが殆どだった。ごはんもなにも載っていない空のテーブルが殆ど。
こんなに広いのに、あんまり人が居ないのは勿体ない気がする。
おねえさんは部屋番号と同じ数字が書かれたテーブルを見つけると、そこに座った。
私も慌てて追いかけておねえさんの隣に座ったら、笑われた。
「おまえの席は向かいだよ」
「え? どれ?」
「座布団のとこ。ほら、それ」
ざぶとん。
これ、座る時に使うものなんだ。
周りの人はみんな、そうしてる。
試しに「よいしょ」ってお尻で踏みつぶしたら、ふわりと柔らかくて、落ち着いた気分になった。
これ、植物の床にそのまま座るよりもずっと楽に感じる。
なんて気が利くんだろう、“ざぶとん”。
おねえさんは周りをちょっとだけ見ると、小声で「いただきます」って囁いて、目の前の料理を静かに食べ始めた。
私はたくさんあるモノたちの扱い方が分からなくて、困惑する。
「これ、どうやって食べるの?」
「口に放り込めば解決」
そう言っておねえさんはパクパクとお箸でごはんを食べてる。
私も同じようにして、お箸を付けてみた。
小さなお皿に、小さなお料理。
そういうのがたっくさんテーブルに広がっていたから、どれを食べるかすごい迷った。
どれも、見たことのない不思議なものばかり。
食べると、甘かったりしょっぱかったり、苦かったりってバリエーションが豊か。
まるで、『どんな味がするでしょうか』っていうクジみたいで、楽しい。
全部食べたら、すごいお腹いっぱいになった。
おねえさんも全部食べ終わったみたいだけど、金色の泡立つ飲み物だけはずっと飲み続けてるので、私は気になって質問した。
「ねえ、真歩おねえさん」
「ん」
「その飲み物、なに? わたしにも飲ませて」
おねえさんはちょっと赤い顔で、いつもより大げさなそぶりでこっちを見ると、言った。
「だめ」
「どうして?」
「子供が飲むと、身体に悪いからだよ」
「じゃあ、おねえさんは飲んで良いの?」
「うん」
ちっとも納得できない。
仕組みが全然、分からないもん。
でも、おねえさんを見てたら、身体に悪いっていうのは何となく理解できた。
だっておねえさん、いつもはシャキっとしていて、姿勢とか絶対に崩さないし、顔つきも締まった感じなのに、金色の飲み物を飲んだら急におかしくなった。
話し声がいつもより高いし、動きもちょっと間が抜けてて変。
周りの人たちが食べ終わってお部屋に帰っちゃっても、おねえさんは続けて金色のを飲んでるから、私は揺さぶって訴えた。
「ねえ、おねえさん。そろそろ行こうよ」
「なんでだよ。だってまだ、これくらいしかさ……」
「お部屋にもそれ、あったじゃない。冷蔵庫の中に。だからおんせん、行こ?」
「……うー。分かった」
おねえさんは“ゆかた”の入った手提げ袋を持ちながら、ふらふらと廊下を歩く。
見ていて危なっかしいから、私が支えたら、おねえさんはいきなりむぎゅーって抱き着いてきた。
私は顔を真っ赤にして固まっちゃった。
おねえさんは飲み物でくさくなった息で、甘えるように言う。
「あったかい」
「もうっ、しっかりしてよ」
“ホテル”のマップを見て、やっとおんせんに着いた。
すごい時間かかった。ここまで来るのに。
『ゆ』って書かれた布がある。潜り抜けたら、人が何人か居た。おばさんとお婆さんが、ロッカーみたいな箱の前で服を脱いでる。
そうか。ああやって脱いだ服を、あそこに入れておくんだね。
おねえさんは、私の傍にあった給水器みたいな設備でびっくりするほど水を飲み始めた。
私はおかしくなったおねえさんをそっとしておいて、服を脱いだ。
おねえさんもいそいそと服を脱ぐ。
箱の扉を閉めたら、鍵の掛け方が分からなくて困った。
おばさんもお婆さんも、服をしまったら鍵を掛けていなくなったのに、私にはできない。
どうすればいいのか、ちっとも分からない。差し込まれた鍵を回そうとしても回らないし、抜けもしない。
壊れてるのかな。
迷ってたら、おねえさんがふらふらと銀色のコインを渡してきた。最初は意味が分からなかったけど、でも鍵穴のそばにちょうどコインが入れられるくらいの細い穴があったから、ここにコインを入れて鍵を回したらガチャンて音がして、押しても引いても抜けなかった鍵があっさりと抜けた。
おねえさんは引っこ抜いた鍵を私の手首に巻き付けると、喋るのもやっとな感じで言った。
「絶対に失くすなよ。わかったな」
「うん」
おねえさんがギザギザに歩きながら曇ったガラス戸の方に向かったので、私も付いていくと、不思議なにおいの立ち込めるお部屋に入った。
床も壁も、つやつやとした石みたいなので出来ているそこは、照明がとっても明るくて、湯気がもうもうと立ち込めてて、きらきらとしている。
車の中にあった本と、同じ光景だ。
でっかいお風呂、“おんせん”だ!
走ってお湯の張られている浴槽に近づこうとしたら、おねえさんにがっしり止められた。
「走るな」
「ごめんなさい……」
「最初は身体を洗って、綺麗にしてからみんなで浴槽に入る。それが温泉のルールなの」
「そうなんだ」
シャワールームがちょっと変な作りなのが気になる。
隣同士の仕切りがなくて、鏡や水栓が壁の低い位置にそのままくっ付いてる。
等間隔に置かれたプラスチックの椅子がかわいい。
おねえさんはその椅子に座ると、私を手招きした。
「こっち。来な」
「うん」
「ここで、身体を洗うんだよ」
「どうやって?」
「ここひねると水出るから」
「モニターがないね」
「モニター式の水栓なんて、こんなボロホテルにはないない」
おねえさんはまだまだ、気持ちがおかしいままみたい。
わりと良く喋るし、聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声でふんふんと鼻歌なんて歌いながら、頭をわしゃわしゃ洗ってる。
見た感じ、おねえさんはあの飲み物で一時的におかしくなっているみたいだった。
あれの効果でふらふらになってなかったら、絶対こんな姿は見せないだろうな。
多分元に戻ると思うけど、治らなかったらどうしよう。これから毎日、おねえさんを引きずって歩かなきゃいけないとしたら、それはちょっと、こわい。
頭も身体も洗って、いざおんせんに、って思ったら、またおねえさんに止められた。
「髪をまとめないとだめ」
「どうやってまとめるの?」
おねえさんに、輪っかのゴムで髪を縛ってもらった。
最後にポンって、頭の上にタオルも置かれた。
おねえさんも同じように髪を結んで、タオルを置いてる。
へんなの。
ようやく、ここまで来た。
長かった。
おんせんに入るまで、すごいいっぱいの工程をへた。
ぐねぐねとした道に揺さぶられたり、酔っぱらったおねえさんを引きずって歩いたり、迷路みたいな”ホテル”の廊下を踏破したり、身体をスポンジで隅々まで洗ったり。
これでやっと、おんせんに入れる。
不思議な色のお湯。
変わった匂いのする、天然のお風呂。
雪保は今から、初おんせんです。
片足を入れたら、すっごく熱くて、思わず飛び上がった。
「あっつ……!」
「あーあー」
おねえさんは浴槽のふちに置かれた桶を拾って、それですくったお湯を自分の脚に掛け始める。
私はいきなり肩から浴びたから、声が出るほど熱かった。
無理だよこれ。肌が溶けちゃう。
おねえさんは慎重に、まるでスローモーションみたいにゆっくりとお湯の中に入る。
私も同じように何度も何度も粘って、いっぱい我慢して、ゆっくりお湯の中に入ったら、やっとのことで熱く感じなくなった。
おねえさんが隣で「はぁ」って言う。
確かに、はぁーんて感じ。
あったかくて、ぽかぽかで、自然と声が出ちゃう。
「気持ちいいね。おねえさん」
「ん」
数分したら、頭がクラクラとしてきた。
何だか身体がもう「入ってられない!」て感じで疲れて来たから、私はおんせんから出た。
「お水、どこ?」
「あっち。ちゃんと身体拭いてから出なよ」
「うん」
おねえさんが脱衣所に入っていきなり使ってた給水器を見つけて、私はお水をごくんて飲む。
おんせん、あっと言う間にあったかくなる。
ドラムかん風呂をやった時より、すごいあったまる。
お水を飲んで、紙のコップを捨てて戻る時、外にも設備があることに気付いた。
ひょっとして、あの本に載ってた写真みたいなのがあるのかな。
私はタオルを頭に置くと、こっそりそっちに出てみた。
ビュウって、一番に冷たい風が吹いてくる。
ひゃっ、寒い。
上を見ると、すっかりと真っ暗になったお空の中に、たくさんのお星さまが散らばっていた。
湯気はそんなお星さまたちに会いに行こうとするかのように、もくもくと立ち上っては消えていく。
浴槽にはお婆さんが一人、入っていて、私を見るなり静かにお辞儀した。
私も慌ててお辞儀を返す。深くお辞儀し過ぎて、タオルを落としちゃった。
あんまり立ちっぱなしだと風邪をひいちゃいそうだから、私は急いでお婆さんの隣に入った。
こっちのおんせん、中のやつよりぬるくて入りやすい。
丁度いい温度。こっちの方が、長く入っていられそう。
ごつごつしたいしに囲まれるようにして作られた浴槽は、中のよりもかっこよくて、いい感じ。
お外の景色を見ながら入れるお風呂っていうのが、一番のポイントなんだと思う。
本に載っていた写真そのままで、私はいっぱいいっぱいに満足した。
お部屋に戻ると、真っ白なお布団が勝手に床に敷かれてた。
誰がやったんだろうってきょろきょろとしてると、おねえさんは遠慮なしにお布団にダイブして、「うー」って唸った。
“ゆかた”のおねえさん、あらぬところが見えてはれんち。
やっぱり今のおねえさんはだらしなくてだめ。
いつになったら戻るんだろう。
まあ、それはひとまず置いといて。
私は初めて着る“ゆかた”が嬉しくて、お腹に巻いた布とかヒモとかをいっぱい触った。
おねえさんに着せてもらった”ゆかた”。
かわいい。とっても動きやすくて、涼しい。
あったまった身体にぴったりだ。
ひらひらと袖を振って遊んでたら、おねえさんは寝ちゃった。
ぐー、がーって声を出しながら寝てるおねえさん。
この間車の中で見た、静かな寝顔のおねえさんとはえらい違い。
腕はこーんなになってるし、おっぱいのところははだけてるし、脚は全開だし。
私は「もう」って気持ちで、倒れたおねえさんをきちんとお布団に寝かせると、歯磨きとおトイレを済ましてから部屋の電気を消した。
おんせん、楽しかった。
明日はおねえさん、元に戻ってるといいな。