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過去-これまで-と未来-これから-を繋ぐ今

作者: 氷面上 悠

「今日は帰りどこか寄る?」

「あー、今月の新刊って今日あたりからフラゲできるんじゃない?」

「なら本屋寄って帰るか」

 何の変哲もないいつもの放課後、いつもの会話。

 何年かで少しづつ変わっていくものもあれば変わらないものもあって。

 自分ではわからなくても1秒ごとに少しだけ変わってゆく自分がいて、他の誰かがいて。

 数ヶ月前まで笑ってた人が突然いなくなったり、新しい知り合いが増えたり。

「そういやさ、結局進路とか決まった?」

「あんまり考えたかないけどな、さすがにそろそろ考えないとヤバイとは思ってる」

 実感はないものの、確かに積み上げてきたものがそこにあって。

 明るい部分も暗い部分も、ひとつひとつが自分の1ピースなんだと思える何かがそこにはあった。

「しっかしなんかアレだな、昔思い出して懐かしんだりするあたり俺も老けたかなぁ」

「何言ってんだジジイか。まぁでも、確かに十数年ってすげー長く思ってたけど経ってみればあっという間か……」

 過ぎたことには後悔もする、けどこれからの事をより良くする材料も過去から手に入る。

 これから先がどの程度あるかはわからない。

 だからこそこれからを、一瞬ごとにこれまでになる今を、思うように進むこと。

 そうする事がきっと『最高』なんじゃないかって、そう思えるような――

「とりあえずさっさと行って、さっさと帰ろうぜー」

「おう、明日行ったら週末だしな。やっとゆっくりできる」

「俺はバイトあってゆっくり出来なかったりするんだが……」

「そりゃあ俺には関係ない」

 そんな『今』を精一杯生きて行けたらと。

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