人気のプール(未公開作品)
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:(仮)人気のプール
▼登場人物
●澄木野 有子:女性。35歳。専業主婦。
●澄木野 正男:男性。40歳。有子の夫。
●澄木野 佳代:女児。7歳。有子と正男の1人娘。可愛い。
●大川康弘:男性。27歳。佳代を連れてきた警備員。
●警備員:全員男性。20~30代。一般的なイメージでOKです。
▼場所設定
●澄木野家:都内の一般的な戸建て住宅のイメージでOKです。
●郊外のプール:人気の市民プールのイメージでお願いします。
NAは澄木野 有子でよろしくお願い致します。
(イントロ+メインシナリオ+解説:ト書き・記号含む=3646字)
イントロ〜
皆さんこんにちは。
皆さんは海や川、プールで泳ぐのは好きですか?
小さなお子さんがいる家庭ではやっぱり子供が
「連れてって!」っておねだりしたら、
泳ぎに連れて行く事ってありますよね、
でも小さなお子さんを連れて行く時、
ちょっと心配じゃないでしょうか?
今回はそんなエピソードにまつわる意味怖のお話。
メインシナリオ〜
ト書き〈自宅〉
私の名前は澄木野 有子。
今年35歳になる専業主婦だ。
夫は都内の会社で働いており、
私達の間には可愛い1人娘の佳代がいる。
佳代は今年小学校2年生で、
泳ぎに行くのが何より大好きな子。
佳代「ねぇ今度の日曜日、みんなで泳ぎに行くんでしょ??」
有子「うんそうよ♪」
佳代「やったぁ♪」
佳代は家の中で遊ぶより外で遊ぶ方が大好きな子で、
男勝りな性格というか、他にも野球をしたりサッカーしたり、
男の子が遊ぶようなものを好んでいた。
まぁそんな娘ながら、私達にとっては世界一可愛い娘。
けっこう佳代は学校のクラスの中でも人気があるみたいで、
近所でも「いつも可愛らしいね〜佳代ちゃんは♪」
みたいに褒められたりしていた。
親バカかもしれないけれど、
佳代はその辺の子よりもルックスが良く、
「将来は必ずベッピンさんになる」
なんて言われる程の美貌の持ち主だった。
ト書き〈トラブル〉
でもそんな時。
(電話で友達の母親から)
有子「えぇっ?それ本当?」
週末に行こうとしていたプールで、
なんと事故が起きたと言う。
そこは流れるプールが有名だったのだが、
その流れに飲まれる形で小学校3年生の女の子が
溺れて亡くなってしまったと言うのだ。
有子「でも、監視員の人とかいるんでしょ?!」
よくよく話を聞けば、
その時プールの周りに監視員は2〜3人いたらしいのだが、
他のトラブルに手が取られプールの監視がおろそかになり、
その時誰もその子の様子を見ていなかったと言う。
なんとも杜撰な事故。
こんな有り得ない事故で亡くなったその子の事を思うと
本当にやりきれない思いになってしまう。
それが理由でそのプールは一旦閉鎖になってしまい、
予定していたその日に行く事はできなくなった。
佳代「ヤダ!ヤダ!行きたい!」
有子「しょうがないでしょ!プールもうやってないんだから!我慢しなさい」
佳代「ヤダヤダ〜!せっかく国語のテストで100点とったのに〜!」
「テストで100点取ったらプールに連れてってあげる」
確かにそう約束していたのだが、
こんな事態になってしまったのだから仕方がない。
でも…
正男「う〜む、確かにちょっと可哀想かもな。なんなら別のプールに連れてってやったらどうだ?」
夫はこう言って、せっかく約束を果たしたんだから
別の日に予定を組んで連れてってやったらどうだ?
と佳代の頭を撫でながら提案してきた。
ふとカレンダーを見ると、
佳代が通ってる学校の創立記念日がもうすぐやってくる。
その日、学校は休みながら平日で、
どこかのプールへ行くにしても人混みを避けられ、
存分に遊ばせてやれるもしれない。
有子「そうね」
ト書き〈別のプールへ〉
という事で、私は佳代を連れて少し郊外にある
割と広くて人気のある別のプールへ連れてってやる事にした。
この日、夫は仕事があるので
プールに来たのは私と佳代の2人だけ。
「空いてるかなぁ〜?」
と思いきや、その日プールは結構混んでいた。
有子「やっぱり人気があるのね〜このプール」
佳代「やった〜♪面白いのいっぱいある♪」
ここは結構アトラクションも多く、
子ども連れの家族がかなり来ていた。
みんな学校とか休ませで来てるのかなぁ?
と思うほど、子供の数も結構多かった。
私達がこのプールを選んだ理由は
他のプールに比べて事故がほとんど無かったからだ。
監視員の数は他のプールに比べて少し多めで、
1つのプールの周りに4〜5人が常時待機してくれている。
それに設備メンテナンスもしっかりしていたから、
施設・機材によるトラブルも少なかった。
有子「ここなら安心ね♪」
という事で今日この子を連れてきていたわけだ。
佳代「お母さん!あたし向こうのプールで遊んでくる!」
有子「うん。でもあんまり深い所に行っちゃダメよ。疲れたらすぐプールから上がるのよ」
佳代「うん!」
散々プールで遊び回り、私もそろそろ疲れてきた。
でもやっぱり子供の元気は底なしだ。
疲れてる私を置いて、
佳代はどんどん自分の行きたい所へ走って行く。
しょうがないから私もゆっくり佳代のあとを付いて行き、
プールサイドから佳代の遊んでる様子を見守る事にした。
でも昨日、家の用事でバタバタしていた私は
ついその時の疲れが出てしまい、
プールサイドに設置されたダイニングチェアで
ウトウト眠りかけてしまった。
ト書き〈トラブル2〉
そしてふと目を覚ますと…
有子「え、あれ?佳代?」
さっきまでそこで遊んでいた佳代の姿がどこにもない。
私はすぐにチェアから飛び起きて辺りを探し回り、
「佳代〜!佳代ちゃ〜ん!」
と呼びながらそのプールをひと周りした後、
別のプールもどんどん探していった。
有子「うそ…佳代!どこにいるの!?」
さっきまで佳代が遊んでたのは子供用プール。
そこは流れもなく普通のプールで
佳代の膝ぐらいまでしか水がなかったのもあり、
まさか溺れるという事はないだろう。
でも「まさか大人用のプールに行ったんじゃ…」
という不安・恐怖がどうしても膨らんできてしまい、
私は気が気じゃないまま
その敷地内にある全部のプールを探し回った。
有子「はぁはぁ、か、佳代…!」
でもどこにも見当たらない。
もちろん監視員の人にもお願いしていたが
みんな四方に散らばって探しているのに関わらず
なかなか見つからなかった。
ト書き〈見つかる〉
でもそんな時…
「見つかったぞ〜!」
という声が向こうから聞こえ、
すぐに走って行ってみると
佳代が監視員のお兄さんに手を引かれ、
目をこすりながらこちらへ歩いてきていた。
有子「か、佳代!!」
私は佳代を思いきり抱きしめ、監視員の人に何度も
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
と頭を下げた。
島川「いやぁよかったです。お土産コーナーまで来てたみたいですね」
プールから少し向こうへ行った所に
お土産コーナーがあり、佳代はふとそこまで行って
イルカやラッコのヌイグルミを見回っていたと言う。
有子「もう!佳代!どっかへ行くんなら行くで、ちゃんとお母さんに言ってからにしなさい!」
佳代「…?ふぁい」
佳代はよほど歩き回って疲れていたのか
なんだかとっても眠そうだった。
ト書き〈帰り〉
その帰り。
私は佳代の様子を少し不審に思ったのもあり、
念の為、帰り道に寄れる病院へ連れて行った。
見つかってから今までずっと眠そうにしている事。
「お土産コーナーなんか行ってない」と佳代が言う事。
そしてプールが目の前にあるのに関わらず、
佳代がそれを放ってお土産コーナーなんかに
行くものか?…と少し疑問に思った事。
そして出来るだけ詳しく検査して貰ったところ
「佳代は薬品を吸わされていた可能性がある」
という事が判った。
そして、それから少し後に聞いた情報を合わせ、
それまでずっと心に募らせてきた「まさか…」
という思いが現実に起きていた…?
と何となくだが確信したのだ。
あのプールに行った事のある友達に話を聞くと、
あのプールでは公に報道されるような
一般的な事故はほとんどないが、
「子供がちょくちょく居なくなる」
というのはあったらしい。
でもそれからすぐに
居なくなっていたその子供が見つかったり、
それ以上の事故に発展しないという事もあったので
その辺りの事情はほとんど周りに知られていなかった。
それから又すぐ佳代を病院へ連れて行き、
今度は別の検査を受けさせた。
それから私は夫にも相談し、
あのプールを訴える準備をし始めたのだ。
解説〜
佳代が居なくなった理由は、
お土産コーナーへ行っていたからではありません。
監視員の内の1人に連れ去られていたのです。
まぁ人が多かったのもあり、
目を盗んで連れ去っていたのでしょう。
連れ去ったのは、佳代を連れてきたその監視員。
人目を避けて佳代にエーテルを吸わせ
眠ったところをまた人目に隠れて
どこかへ連れ去っていたのです。
病院の検査で薬品を吸わされた可能性がある
というこの薬品とはこのエーテルの事。
だから見つかった時、
佳代は眠そうにしていたわけです。
「お土産コーナーなんか行ってない」
という佳代の言葉は本当でした。
まぁ子供が言う事ですから軽く聞き流されていたのでしょう。
2度目の検査とは、
「佳代が襲われていなかったかどうか」
を調べる為でした。
それからすぐ訴える準備を始めた事から、
佳代はやはりその監視員に襲われていたのでしょう。
更に怖いのは、そんな事がそのプールでは
前々から日常茶飯事に起きていたという事。
子供がちょくちょく居なくなる度に、
そこの監視員が単独で、あるいはグルになって、
そんな犯罪を続けていたのでしょうか。
「こんなプールには絶対行きたくない」
「撤去すべきだ」
と当然言われるでしょうが、
外見からではその内容まで分かりません。
この点も怖いところですよね。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬




