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ガチャ大当たり。


ガチャンと、私は学校の帰り道にあるコンビニの前に置いてあるガチャを回した。


コロンと赤い丸い球体が出てきて、今日はどんなのが入ってるかな〜と思って、パカッとワクワクしながら開けたその中には紙が一枚。



「当たり‥?」



おかしい。

私は鍵のガチャを回したのに、「当たり」ってなに?

もしかしてこれはハズレだったのか?



店員さんに話して、取り替えてもらおうかと顔を上げた瞬間、

私は目の前の光景に目を見開いた。



「‥あれ?!」



辺り一面草原で、爽やかな風が私の頬に触れた。



いやいやいやいやちょっと待て!!違うだろ!!そうじゃないだろ!!もう一度周囲をぐるっと見回したけれど、やっぱり一面の草原‥あと右側には山脈が連なって見えた。うん、でもここは完全にどこか違う世界‥じゃない?


ぽかんとしていると、頭の中に声が響いた。



『その通り。ここはお主の住んでいる世界とは全く違う場所だ』

「え、誰?」

『すまんのう〜。わしはお前さんには見えないが、確かにいる神という存在だ』



紙?あ、いや、もしかして神??

私の言葉に『そうそう』って言ってくれたけど‥。



「あの、なんで私が全然違う世界に?」

『お、驚かないのか?そりゃ助かった。流石「当たり」を引いた人間だ。実は、わしがこの世界へ「鍵」を落としてしまっての。それを探して拾ってきて欲しいんだ』

「なんで?!!」

『この世界へ行ける資格がある人間としてピッタリだったから』



そんな資格いらねぇ〜〜〜!!!

帰ったらソシャゲしようと思ってたのに、なんだって人様の‥いや神様の落し物を拾わねばならんのだ!っていうか、待って?これって異世界転移‥ってこと?


『最近、日本は異世界ものが流行っているから飲み込みが早くて助かるのう。そうそう、そんな訳で鍵を頼んだ!拾えたら元の世界に帰すから‥』

「ちょーーーっと待って!!私はまだ17歳のいたいけな女の子で、何も力もなければ知恵もないんですけど??しかもこの世界ってどんな世界かも知らなくて‥」


おいおいおいおい何決定の流れになってるんだよ!

私はただの一般人で、さっきまでガチャを回してだけの乙女だよ?慌ててどこからか聞こえてきた声を引き止めた。



『そうだったな。いやいや年は取りたくないもんだのう。このガチャをお主に授けよう』

「ガチャ?」



私がそう言った途端、目の前に文字通りガチャの機械がポンと出てきて宙をふわふわと浮いていて‥、またもや目を見開いた。



『これをお主の旅に役立ててくれ!1日1回だけ回せる。普段はペンダントにしておくから、回したい時に「ガチャを回す」とでも唱えれば元のサイズに戻るからな。あ、この世界の住人は回せないから安心せい。それでは検討を祈る!』

「ちょ、ちょっと!??」



シンと静まり返って、何の返事もない‥。



そんな事ってある?!というか神が祈るな!!あとさっきも言ったけど、私はただの一般人だって言っただろが!そろっと宙に浮いたガチャをまじまじと見つめた。



四角いよく見慣れたガチャの機械。



お金を入れる所は確かになくて、ただクルッと回す赤いツマミと出口はある。そうして、その横に小さく「注意書き」が書いてある。



「‥ん?」



(注意:ガチャは1日一回のみ。能力は1日限定。アイテムは消費されたら消える仕組みになっているので使用する際にはよく気をつけること)



「はぁああああああ!???」



なんだその縛りは!!!

ゲームのチュートリアルだってもっと優しいのに、こんなやり方ある?!いきなりハードモードでしょ?ガチャを思わず掴んだ途端、ポンと音を立ててペンダントになった。


「ほ、本当にペンダントになった‥」


驚きつつ手の中にペンダントになった小さなガチャをまじまじと見つめた。



‥これが私の生命線?

そう思ったら一気に気が遠くなって、



「当たりじゃなくて、大外れじゃないか〜〜〜〜!!!!」



草原のど真ん中で叫んだけど、もちろん誰も応答する訳がない。

里渡(さとわたり)ひろ、17歳。旅の幕開けである‥。




はい!!!!!新作です!!!!

でもストックはほとんどないので、ノロノロ更新の予定です!

楽しんで頂ければ幸いなんですが、いいねとかいいねとかブクマとかブクマをどうぞお願いします!

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