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気ままに生きたい異世界転生 ~チートは無いはずなのに目立ち過ぎるのは困ります~  作者: アルバザーク
第一章 辺境の街

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賃貸契約

 商業ギルドに行くと、すぐに別室に通された。

「不動産担当のミレーヌです。よろしくお願いいたします。リュー様」

「あ、はい。よろしくお願いいたします」

「お貸しする物件は、二階建て屋根裏付きの一軒家。チーム暁様の隣の物件ですね。一ヶ月の家賃は1400Cr、前払いとなっております。お間違えございませんでしょうか?」

「はい、私もそう聞いています」

「問題が無ければ、早速契約の方に進みたいと思いますが」

「あ、まずは、物件を確認したいのだけれど」

「はい、ではすぐに向かいましょう。レイモンドから次の打ち合わせについての話は聞いておりますので」


 今日は忙しい。

 早歩きで物件を見に行く。

「ここですね。では、どうぞ」

 ミレーヌがカギを開けて通してくれる。

 完全にチーム暁のお隣さんだ。

 そして中の間取りも全く同じ。

 二階にはウォークインクローゼット付き大きめの主寝室と、小部屋が2つ。三階は屋根裏で小部屋が5つあった。個室にはすべて鍵が付いていたのがいい。

 しかし家具が何もない。いや、二階の部屋にベッドの枠が4つあった。マットレスと布団も買わないと寝れない。

「マリー、どう?」

「部屋は問題ないです」

「ベッド無いよ」

「藁を敷き詰めて何とかします」

「えー・・・」

 当然ながら魔道具は無い。

 暁がキッチンとして使用していた部屋には、かまども無かった。

「このキッチンは、魔石コンロを使用することが前提になっております」

 食事は外食だな。

「トイレは、いっぱいに溜まったら、冒険者ギルドの方へ汲み取りを依頼してください」

「そんな依頼あるんだ」

 マリーに聞いてみる。

「はい、私たちは1回しかやったこと無いですけど、確かスラムの子供たちのチームがほぼやっているみたいです」

「そんな子たちもいるんだ」

 トイレはきれいに汲み取られた状態で、これは当分大丈夫。窓や扉の建付けも問題なく、すぐに修理が必要なことは無さそう。

「暖炉の煙突は一年に一回必ず掃除してください」

「それも冒険者ギルド?」

「いえ、それは商業ギルドです。業者に直接お願いしても構いません」

「これ、火事になってしまったら?」

「家賃の一部が保険料になっていますので、商業ギルドで対応します」

 へー、火災保険あるんだな。

「家賃以外には、支払うことは何もなし?」

「はい、ありません。ただ、家財がすべて燃えてしまうと大変ですよ」

 家財の保険は無しか。

「うーん、では、解約時も?」

「普通は無いのですが、室内があまりにもひどい状況ですと、原状回復費用を請求することもございます」

「鍵って新しく交換とかしてくれるの?」

「いえ、必要があればご自分で。ただ、安くはありませんよ。貴重品は金庫を購入するなりした方がよいかと思います」

「魔道具は、勝手につけてもいいのかな」

「はい、ご自由になさってください」

「間取りの変更とかは」

「それは相談してください」

「マリーは、他に何かある?」

「えーと、何もないです。お姉さんすごいですね。本当に山の中で一人暮らしだったんですか?」

 ぐっ、するどいな。

「そんなことより、いいの?家具とか?私がベッドを一つ買うにしても一つ足りないし」

 そこで、ミレーヌが提案をしてくる。

「でしたら、他の物件からベッドを2つ。ご用意しましょうか」

「えっ、そんなことできるんですか?」

「はい、冒険者様はフォレストワースに移ったかたが多いので、大きな家具等はそのまま置いて行かれたかたも多いのです。大人数のチームもありましたので、その中からご用意できると思います。品質の方は保証いたしかねますが」

「いえいえ、十分です。じゃ、それでお願いします。他にも、テーブル、イス、水桶とか、あったらお願いしたいのですが」

「そ、それは、ギルドに帰ってから上と相談させてください。では、よろしければ戻りましょう」

 時間が押してきたのか、ミレーヌさんは少し焦っている感じがする。

 マリーが、小声で話しかけてきた。

「お姉さんやっぱりすごいです」

「あはは、人生経験の差かな」


 商業ギルドの商談スペースに戻ると、ミレーヌさんはどこかに走っていき、さほど時間をかけずに戻ってきた。

「テーブル、イス6脚、水桶。何とかなりそうです。ただ、中古品として売れずに放置されたものなので、品質はお察しください。また、イスも不沿いとなりますが」

「いえ、それで十分です。ありがとうございます」

「では、ご契約ということでよろしいでしょうか?」

 マリー達に最終確認する。

 みんなうなずいた。

「はい、よろしくお願いします」

「では、ご契約者様はリュー様で。家賃は一月1400Cr前払いで。もし、払えないようですと、お部屋の物品を差し押さえ、売却した後に家賃に充てることになりますので、ご注意ください。それが続くようですと、強制立ち退きになります。強制立ち退きは、お部屋のすべての物品を売却後、家賃を差し引き、余った金額があればギルドで預かることになります。ここまでよろしいでしょうか?」

 冒険者は行方不明になる事も多いからここまで確認するのかな。

「あ、最後に、同居人が増えた場合とかは?」

「特に問題ありませんし、連絡も不要です。出入りの多いチーム様もありますので」

「マリー達は確か今の宿に連泊契約していたよね。契約日どうする?3日後にする?」

「んー、じゃそうします」

「では、契約開始日は3日後で。ここにサインをお願いします。それと、家賃の1400Crですね」

 契約書はこれまで説明を受けた内容が簡素に書かれていた。

 それでも一枚の羊皮紙にびっしりと書き込まれているが、現代の契約書のように目に見えないような小さいフォントで複数枚にまたがるような事は無い。

 家名も無く、ただ『リュー』とだけ書き記す。

 金貨7枚を財布から出すと、マリーも銀貨70枚をテーブルに置く。

「はい、1400Cr確かに受領しました。鍵は一つお渡ししておきます。荷物は運びこんでしまっても構いません。3日後にもう一つお渡しします。それと、すべての部屋の鍵もその時にお渡しします。それまでにベッドと、テーブル、イス、水桶は運び込んでおきますので、よろしくお願いいたします」


 んー、少し早まったかな。家を借りるなんて。

 でもまぁ、解約時もお金かからないらしいし、せっかく定期的にお金を手に入れるつてもできたので、しばらくこの街で暮らすというのは悪くないと思う。フィールドではなく街中で安全に稼げるようになったら、別の街に行ってみるのもいいかもしれない。


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