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気ままに生きたい異世界転生 ~チートは無いはずなのに目立ち過ぎるのは困ります~  作者: アルバザーク
第一章 辺境の街

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ポーション作成

 商業ギルドには、夕方、打ち合わせの前に行くことにした。

 マリーたちは、また野草採取に出かけて行った。

 生きて行くのって大変だね。

 自分は、宿の裏の井戸の周りで洗濯中。いちいち部屋に戻って洗濯してまた戻ってくるとかめんどくさいから。まさか二日連続、着がえもせずに寝てしまうとは。三日目のおパンツと靴下はヤバイので入念に洗う。サンダルが欲しいな。今は裸足だ。

「あらあら、べっぴんさんじゃないの」

「宿の子かい?」

「あ、二階の子じゃないの?あのすごい明りの」

 近所のおばさんたちが洗濯物を持って集まってきた。

「どうも~」

 余計なことを聞かれる前に、笑顔だけを振りまいて早々に切り上げ部屋に帰る。

 さて次はポーション作りだな。

 今日は試したいことがある。

 それは乾燥だ。

 自然乾燥には時間がかかるので魔法で乾燥させる。

 一昨日にやったアノ魔法。

 ということで、やり始めてから10分経過。

 できない。感覚を忘れている。

 いきなり乾燥させるのはやめることにした。

 まずは桶の中に水滴を出して、そのまま魔法を発動させたまま、水を集めてくる作用を反転させる。

 すると、何回目かで手ごたえがあり、水滴が少し消えた。

 キタキタキター!

 そのまま、出したり消したり。何回も繰り返す。

 そろそろ行けそうだ。

 一つの水滴に意識を集中して乾燥魔法を使う。

 すうっと水滴は消えていった。

 よし感覚を取り戻したぞ。

 早速、昨日集めた薬草を乾燥させる。

 かなり時間がかかってしまったが、慣れていけば、より効率よく、より早くなっていくだろう。

 ここからはいつもの工程だ。

 乾燥した薬草をすりつぶし、水と混ぜ、温めながらかき混ぜる。

 そして沈殿。そんな時間のかかる事はしないで魔法で直接分離したいが、今までの感じからして薬草という大雑把なイメージでは無理そうな気がする。

 なので、物を移動させた魔法を使う。

 ビーカーもまとめて下向きに移動魔法をかける。

 遠心分離の代わりだ。あまりやるとビーカーが壊れるかもしれないので加減が難しい。

 とりあえず動きが見えたのでそのまま維持していたら、一分程度で固形物が沈殿した。

 それを二本のポーション容器に入れた。

 薬草は摘んでから約一日経っている。この前の半生ポーションくらい効いてくれればうれしいが。どうだろうか。

 それにしてももう少し入れ物が欲しいな。沈殿物等を入れるやつと、濃縮用と、たくさん作れる大きいの。今あるのを沈殿物用にして、少し大きめのを二個かな。いや、無駄遣いはしない方がいいかも。

 とりあえず、一度メラニアさんのところに行くか。


「こんにちはー」

「あら。いらっしゃい」

「大き目のビーカーを一つください」

「一つでいいの?いろいろ足りないんじゃない?」

「そうなんですけど、そこは節約で」

「これでいい?」

 メラニアさんは、500ccほど入りそうなビーカーを持ってきた。

「はい」

「じゃ、80Crね」

 高いなぁと思いつつもお金を払う。結局買ったのは1つだけ。

「この前は仕事を探していたみたいだけれど、今は何しているの?」

 買い物が終わったら雑談タイムということかな。

「とりあえず、冒険者やってます」

「やっぱりそうなっちゃったか」

「はい、不本意ながら」

「簡単に稼げるものね。でも気を付けてね。帰ってこなくなる人多いんだから」

「そうみたいですね。できれば雇ってもらいたいです」

「あはは、それはできないけど、今日買い物に来たって事は順調なの?少しおしゃれをする余裕ができたみたいね」

 バンダナとリボンの事かな。

「順調とまではいかないけど、何とかなりそうな感じですかね」

「ふーん。どこかのパーティに入っているの?街中の仕事とか、薬草取りじゃあまりもうからないと思うけど」

「アイアンイーグルとか、」

「聞いたこと無い名前ね」

「今年から登録したばかりの孤児院の子たちのパーティ」

「ええー、もっと別のところにしなさいよ。あなたの顔なら、それだけでもっと条件のいいところに入れると思うけど」

「いえいえ、危なっかしいんでちょっとだけ面倒を見ているだけです」

「そう、それならいいんだけど。え、じゃあ一人?一人は本当に危ないわよ」

「いえ、一人では街の外に出ないようにしています。昨日は暁というパーティとちょっとオークを狩ってきたんですけど、いい稼ぎなりました」

「ああ、暁ね。あそこならいいかもね。女の子も居るし。その子が入ってから急にランクが上がったのよね」

「へぇ。暁を知っているんですね。ここにも買い物に来るんですか?」

「いえ、来ないわ。あそこは、もっと南門近くの若い子がいる店じゃないかな」

 少しメラニアさんのトーンが低くなった。おうっ。

「ちなみに、メラニアさんから見て暁のメンバーはどうですか?」

「どうって言われても、別に変なうわさは聞かないけど、知り合いでもないし・・・」

「そういう意味ではなくて、もし一緒に飲み会とか話があったらどうですか?他にはギルドのトーマスさんとか」

「ああ、男としてってこと?そうねえ・・・、暁は確かみんな年下だし。冒険者ギルドの職員は分からないしねぇ」

「実は、いろいろ集まって腕相撲大会を開くことになったんですよ。そういうのの運営って興味ないかなぁと思って。ほら、出会いとか増えますよ」

「あら、気を使ってくれていたのね。でも大丈夫。それより自分の心配をしなさいよ。40目前でしょ」

「私はそういうの興味ないんで。男性恐怖症ですし」

「そういえばこの前そんなこと言っていたわね。ごめんなさい。でもそれだと、冒険者は大変じゃない?男ばかりで」

「仕方がないので、慣れるように努力しています。飲み会とかは、その一環というかなんというか」

「ああ、そういう話だったのね。でも酔っぱらっていたら危なくない?」

「なので、一緒に飲んでくれる女性を探しているところ。飲むと症状が少し和らぐようなので、都合がいいんです」

「そういうことなら誘って。でも、行くかどうかは気分次第だけどね」

 メラニアさんに笑顔がもどった。

「あと、忠告しとくけど、あまりあっちこっち臨時パーティは組まない方がいいわよ。中には悪さを考えている人達もいるからね」

「そうですね。気を付けます」

 そろそろあの件を切り出してようかな。

「それとは別で、今日はちょっとお願いがあるんですけど。錬金台をちょっとだけ使わせてもらえないかと」

「そうきたか。んー。まあ、いいわ。今日は特別よ」

 よしっ。心の中でガッツポーズした。

「ありがとうございます」

「ちょっとこっち来て」

 メラニアは、カウンターの後ろの部屋に入っていく。そこは調剤室になっていた。

「使い方は知っているのよね」

「はい、大丈夫です」

 錬金台の上に、今朝作ったキズポのポーション瓶を二つとも置く。ついでにハイポーションの瓶も、毒消しの瓶も置いた。

「え、瓶のまま?」

「魔力を補給したいだけなので、大丈夫です」

「気を付けてよ。作ってから時間が経つと腐ることもあるから。錬金ギルドでは詰め替えとか禁止されているの」

「そうなんですね。気を付けます」

 エレーナは何か対策していたかな。いや、考えるのは後にしよう。

 使い方はあまり違いが無さそうなので、魔素注入の魔方陣を起動する。

 うまく起動しているようだ。

 錬金台から放出される魔力を感じる。

 ここからが勝負だ。

 通常、自分の手から魔力を放出してもポーションに魔素注入はできない。

 しかし、錬金台を使用すると補充できる。

 この差は何か。

 エレーナは気にしたことが無かったようだ。

 意識を集中して魔力を視る。

 人が使用する魔力にはその人固有の魔力波長がある。錬金台から放出される魔力にはそれが無い。自然界に近い形の魔力だからポーションに吸収されるのかな。

 なんとかなるのか微妙なところ。

 さて、錬金台に魔力を流し込んでいるだけで暇になった。魔素注入が終わるのにはもう少し時間がかかる。

 メラニアさんは、隣で見ていた。

「二つ、色が違うけど何?」

「ハイポーションと、毒消しです」

「え、ハイポーションも作れるの?」

「そうですね。魔力草があれば」

「そう、そうね、その魔力草。持ってたら売ってくれない?」

「このハイポーションはここに来る前に作ったもので、この街に来てから魔力草は見たことが無いですね」

「そう残念。最近全然入荷が無くて。ハイポーション作れないのよ」

「その話は聞いています。今度その魔力草を暁と一緒に取りに行くことになったんですよ」

「え、それなら直接売って。ギルドより高い値段で買えるわよ」

「それが、ギルドの依頼なので難しいかと。この街に住んでいる3人の錬金術師ってメラニアさん含まれていますよね」

「そうね、そうかも」

「一人あたり200枚が限度という話でしたよ」

「うぐっ、200枚かぁ。徹夜になりそうね」

「すみません。ということなので、準備しておいてください」

「そうね。そうするわ」

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