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異世界英雄幻想  作者: 自然の輪廻
英雄幻想第壱幕 ~幻想の始まり~
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いざ、行かん

 息を大きく吸い、吐き出す…それを数回繰り返す…


「ふぅー、行くか」


覚悟を決め、暗黒城に向かって走り出した。

―――――――――――――――――――――――

 暗黒城のなかには案の定、魔獣もいた…


「くそ…倒しても倒しても魔獣がわいてきやがる…」


「邪神は何処にいるのよ…」


 マリエがうんざりそうに声を漏らす。


「こういうのは最上階にいるんじゃないか?一番遠いし」


「とりあえず上に上がるか…何処から上がればいいかわからないけどな…」


ハルトの考えにリョウゴは結論を出し、上を目指すことにした。


「ちっ…また魔獣だ」


 8本足で歩く蜘蛛の形全長約50センチ位の魔獣が現れる…


「ここは私に任せて」


 足を踏み込み、とてつもない速さで突進し、素早く剣を振り、斬り刻む…


「よし、次行くぞ…辺りをくまなく散策してくれ、なにか上に行くヒントがあるかもしれない」


「あぁ、わかってるぜ」


「ここに扉があるわ…」


「入るだけ入って何もなかったら戻るぞ」


「えぇ、わかったわ」


 恐る恐る扉を開ける…すると…


「なんだ、ここ…?」


なにもない空間だった…


「やけに広いな…」


 リョウゴはなにやら嫌な予感がしたが…


「奥に階段があるな…」


「そこから上に上がれそうね、でも用心しましょう…この部屋…」


「あぁ、やけに広い…まるで…」


「タタカイ、ヤスソウ、ダロ?」


「――ッ!!」


 後ろから声がした…後ろを振り向くと4メートルほどで、腕が六本生えている人間が話しかけてきた…


「でけぇ…な…」


「オマエラ、リョウゴ、ハルト、マリエダナ?ワレハダイダボッチ…イキノネ、トメルゾ…」


 動物は自分を大きく見せ、自らの力を鼓舞し、威嚇すると聞いたことがある。その理由がなんとなく分かった気がした。


 それほどまでに、奴の圧はデカかった。


「リョウゴ…マリエ…先、上いってろ…あとから追い付いてやるよ…」


 ハルトが俺たちに提案する…


「お前、それ、死亡フラグだからな」


「大丈夫だ、俺はこんなとこで死なねぇよ」

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