模擬戦
「これより、ラッフェル・アロー対リョウゴ・オオモリの模擬戦を始める。」
俺が騎士団に入る条件はラッフェルとの模擬線で勝つことだった。本当は冒険者などをやってポイントを稼いでからじゃないとなれないらしいが、模擬線で勝てばいれてくれるのだという、ハルトの紹介だったのがでかいのだろう。
「なぁハルト、俺戦ったことないんだけど大丈夫なんだろうな?ラッフェルは強いのか?」
俺は少し不安げな表情でハルトに聞く。
「俺には及ばんがかなり強いぞ、王のとなりにいるぐらいだし」
「不安になってきたな…」
「なら先輩からありがたーいアドバイスだ、身体能力が全体的に強化されているからな、格ゲーや漫画の動きを真似るといいぞ大体はできる。」
そう言いのこすとハルトは後ろに下がり俺とラッフェルの1対1の状態になる。
「ルールはラッフェル対リョウゴのタイマンとし武器は木刀で行う、先に首に巻かれてあるスカーフを斬った者の勝ちとする。尚、スカーフは木刀でも斬れるものとする。では、始め!!」
審判が始めの合図を言い渡し勝負が始まった。両者木刀を構え、相手を見つめる、先に動いたのはラッフェルだった。
「手加減はしない主義だ、残念だが騎士団に入るのは難しいだろう」
ラッフェルが剣を振りかぶる。その剣を受け、2つの剣が交わる。
「中々、やるじゃないか」
ラッフェルが不適な笑みを浮かべ、話しかける。
「喋るとは余裕綽々だな」
ラッフェルに対し俺も軽口を叩く…
剣を滑らせ、スカーフを狙い、斬りつける
よし、もらった!
剣先がスカーフに触れるがすぐにラッフェルにガードされてしまった。
正面突破は難しそうだ…
「さぁ、この後はどうするんだ?」
ラッフェルがまた、笑みを浮かべ問う、俺はまた足を踏み出し剣を交わらわせた。




