立つ鳥跡を濁さず
「ふぅ…終わっ…た…んだよな?」
ハルトが弱々しく言う。
「こいつの体は再生してない…終わった…」
ほっとして、ため息をついた。そして…
「終わったんだな…」
俺とハルトは静かに座り込み、そう呟いた…
「二人とも毒大丈夫?」
マリエが俺たちに問いかける…
「大丈夫…と言いきれねぇな、気抜いたらぶそのまま眠ってしまいそうだ…」
「ミィートゥー」
「みぃーとぅー?よくわからないけど、かけてておくわ《神々の娯楽》」
マリエが俺たちに回復魔法をかけ、体がフッと軽くなる…
「気休めだけど少しは楽になると思うわ、毒とかの回復魔法は得意じゃないから治療薬の方がきくと思う…歩ける?」
「「無理だと思う」」
「そ、そう…ま、私もだけど」
マリエもそこで膝から崩れ落ちた。
「どうやって人を呼ぶ?」
「魔法を空にぶっぱなせばいいんじゃね?」
「《氷結氷柱》」
そういわれた瞬間マリエは空に向かって氷の矢を放った。
「行動早いな…」
「早く着いてくれないと死んじゃうかもでしょ?」
「全く持ってその通りだな、ありがとう」
「別にいいわよ」
そんなやり取りをしているとすぐに人が駆けつけ、町の治療室まで連れていかれた。




