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異世界英雄幻想  作者: 自然の輪廻
英雄幻想第壱幕 ~幻想の始まり~
3/153

そう簡単に騎士にはなれない

「ここが俺達の国、カレギニラタバスだ」


 ただいま~、とハルトが続けて言う。


「おぉ、綺麗な町だな」


 商店街なのだろうか、住居のようなものは見当たらず一本道にお店がズラーっと並んでいる。俺はそれに感化され、正直な感想を述べる。


「城下町だからな」


 カレギニアタバスは西洋風の建物が並び、たくさんの人で賑わっていた。


「ハルト、あの獣の耳を生やした人間って…」


「あれは、獣人だな」


「おぉ、異世界系お馴染みの獣人!興奮するぜ!」


「他にも、鬼族や剣人などがいるぞ」


 差別的なものがないのか、獣人と人間が仲良く話したり、仕事をしていた。


「おーい、そろそろ行くぞー」


 ボーッと獣人を眺めているとハルトに声をかけられ、現実に戻される。


「あいよ、てかどこに向かうんだ?」


 俺はハルトに尋ねた。


「あの城だよ」


 とハルトは目の前の城を指を差し、口を開く


「カレギニアタバス城…あそこが俺達の職場だ」


「仕事場?」


「そう、あの中で騎士達が働いている」


「ギルドとか冒険者はないのか?」


「あるにはあるが、ほとんど騎士が承っているから、雑用またはとにかく人手がいる仕事、あ…緊急時には協力要請も来る。17年前に一回起きてそれっきりだそうだ」


 俺の質問に対しハルトが答える。


「お、着いたぞ城門だけどな」


 目の前には3メートルほどの扉があり、ギギギと音を立てながら開いた。俺達は足を前に出し、歩き始めた。


―――――――――――――――――――――――

「着いた、ここが玉座の間だ。」


「王様がそう簡単に会ってくれるのか?」


 玉座の間に着き、おれはまたハルトに尋ねる。


「騎士になる前はみんな会うぞ」


 それなりの儀式が必要だからなと付け加え玉座の間が開いた。


「よく来たなハルト、大変活躍しているそうだな」


「ハッ、光栄であります王よ」


 30代前半の男が正面にある椅子に座りハルトに話しかけていた。ハルトのこの変わり身からしてこの人が王なのだろう


「それで、新しい仲間を見つけたから是非入団したい、というところまでは聞いておるが、詳しく聞かせてもらおうか?」


「任務中、魔獣に襲われてるところを発見し、なんの武器も持たずウルガレウを2体ほど倒しておりましたので、是非私の騎士団にほしいなと思いつれてきました。」


 ハルトがさっきの森でのことを話すと、王は驚いた表情をする


「ほう、何も持たずにウルガレウを2匹も…名前はなんというのだ?」


「大も…リョウゴ・オオモリです。」


「――!分かった…ハルトの望み叶えようではないか。」


「ありがとうございます」


 ハルトが頭を下げる。それを見て、俺も少し遅れて頭を下げた。


「ただし、入団試験は受けてもらうぞ」


「入団試験ですか?内容は?」


 入団試験の存在に驚き、俺は聞き返してしまう…


「話が早くて助かる、そこのラッフェルという男と戦ってもらおう。」


 そう言い隣に立っている40代前半ぐらいの男を指差す。


 王の横にいるぐらいなんだからかなり強いんじゃ…


 異世界はまだまだ不安がいっぱいだった。

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