温泉街アレクサンド
今回、茶番が多いです。それと自分を含める陰キャを侮辱してしまっています。申し訳ごさいません。
「ここが、温泉街アレクサンド…」
人通りが多く、店が繁盛してるのが伺える、町の後ろには見守るように大きな山がそびえ立っている。
「ねぇねぇ、そこのたくましいお兄さん方、もしかしてこの町初めて?よかったら案内するわ、お安くするわよ?」
案内サービスの類いだろうか、40代前半の女性が話しかけてきた。
「いや、結構です。ぶらぶら気ままに行きたいので」
ハルトがそう言って断る。
「あらぁそぉ~なの、残念…いっぱいサービスしたのに…」
「おぉ、勧誘がしつこくない、いい街だな!ここは、リョウゴ感動~」
「判断基準そこなんだ…」
マリエが冷静に突っ込む、俺とてこの判断基準はおかしいと思うが俺だって中学の修学旅行先で…というのは別のお話である。
「うっし、早速温泉入り行きますか!」
「「おー!」」
そして、俺達は温泉に向かった。
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「おぉ~、流石温泉を売りにしてるだけある街、立派な風呂だ」
「まだ玄関だけどな」
「リョウゴ、最近小ボケ多くない?怪我大丈夫?」
「いい風呂屋だから玄関からいい感じだなって意味だよ!」
とは言うものの山の岩場に温泉が作られてるって話だから見ようと思えばここからでも見れるのである。気づいていないが…
「あ、そうそう混浴もあるらしいわよ」
「――!つまり合法的に女性体を見れるということだな?」
「そういうことだろうよ、兄弟!」
「言い回しが気持ち悪いけどそういうことなんじゃない?――タオルはしてると思うけど…」
最後、マリエがボソッと何かをいっていたが、俺たちの耳には届かなかった…
「よし、そうと決まれば…」
「あぁ、行く先はもちろん…」
「「男湯だ!!」」
「混浴じゃないんかい」
とマリエが古典的な突っ込みをし、俺達は中に入った。
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「申し訳ございません、お客様、かくかくしかじかで温泉の効能は混浴にしかないんです。」
「「な、なんだと…」」
「じゃあなリョウゴ、またあとで…」
だが、俺はハルトの裾をつかみ…
「何言ってんだよハルト、お前疲れがたまってるって言ってただろ?ちゃんと温泉の効能で疲れ、とった方がいいぞ?」
「ははは、笑わせるなリョウゴ、これぐらい日頃のパワハラ王の依頼(半分命令)で鍛えらわ、何年パワハラされたと思ってるんだ?」
「そのパワハラで疲れがたまってるんじゃぁないのかい?ハルトよ」
「あの~お2人さんは何でそんな混浴をいやがってんの?」
見かねたマリエがそう尋ねてきた。
「マリエよ、我らは誰か心得ていないようだな?」
「あぁ、そうみたいだな」
「俺達陰キャは教室の端っこの方でラノベばっか読んでるような人がいっぱいなんだ」
「きょうしつ…?らのべ…?うん、それで?」
俺の言葉に対しマリエは疑問が残るが、続けさせる。
「そんな我々に混浴で女性の裸体など!(刺激が強すぎて)見れるわけないだろう!」
「俺達」
「陰キャは」
「男子湯で」
「混浴の」
「妄想をして」
「混浴行きたくなって」
「いざ行ってみたら」
「「おばさんしかいないという現実を突きつけられるんだぁぁぁ!!」」
「お客様、他のお客様の迷惑になりますので、お静かにお願いします。」
そして、俺達は静かに混浴に入っていった。




