闘いはまだ序盤
無数の触手が自分の方に伸びてくる、それを斬ってノヴァディアーノに近づくが、また触手に攻撃され、それを防ぐ…
クソ…間合いが広くてあいつに近づけねぇ
近づくと、触手によって押し出され、ふりだしに戻ってしまう。
今度は横に移動して攻撃するが、同じく触手によって押し出されしまう。
「リョウゴ!」
「いててて…悪い少しかすった」
「今治癒魔法かけるから、《神々の喝采》」
マリエは傷に手を当て、手から青白い光が傷を癒していく。
「どうにかして、あれを突破しなきゃな…」
そう言って立ち上がり、また剣を握る。
「マリエは向こうの方から攻撃をしてくれ」
「ん、わかった」
大地を蹴り、俺とマリエは反対方向に走り出した。
触手3本なら…
「ダァぁラァ!!」
足に魔力を込め、地を抉り、触手を斬り刻みながら、突進する。
よし、ここからなら…攻撃が当たる…
剣に魔力を込め、素早く剣を動かし、斬撃を入れる。
「アァ、イイ!イイザンゲキダ!モットモットタノシマセテクレ!」
ノヴァディアーノは拳を振り上げ反撃してくる。
触手攻撃だけでなく、近距離で体術だと…それに、もう傷が回復してやがる…
剣で防いでいるが、攻守交代され、今は攻められている。
「アァ、ヤハリキミハワタシヲタノシマセテクレソウダ!」
だが、剣を弾かれ、攻撃を防ぐ手段がなくなってしまう。ノヴァディアーノは拳を引き真っ直ぐ突いてくる。
――?首に傷が…付いている…?
――刹那、ノヴァディアーノの拳がリョウゴの腹に突き刺さった。




