転移しました。
初心者ですが読んで面白いと感じられたら幸いです。投稿は不定期です。
高校2年生の夏、9月も下旬となり少し涼しくなってきた頃、俺は推しの誕生日イベントに向かっていた、この日のために夏休みにバイトをしておこづかいを貯めていた。
そういえば、近々中間試験があるなと思い出す。
まぁ、そんなものは知ったこっちゃないが
俺は駅に着き電車を待っていると俺は蒼白い閃光包みこまれた―――
―――――――――――――――――――――――
「ここは…?」
見覚えのない場所…
「まさか…異世界転生…いや、死んでないから転移と言うべきか?」
だが、俺にとってそんな情報はどうでもよかった…俺が今なぜか異世界にいる。それだけ分かれば十分だろう。
「いきなり異世界に呼ばれたら、そりゃぁ戸惑うのが普通か…」
俺は辺りを見回す…俺の視界にたくさんの木々が生い茂っているのが見えた。
「――森の中?おいおい、マジか?せっかくの異世界なのにいきなりサバイバル生活か?温室育ちの人間にゃあ耐えられねぇぜ?」
俺は異世界系統の作品も読んでおり、異世界に憧れを抱いていたが、現実とは辛いものである…皮肉な事に向こうでもだが
「――――――ッ!」
――刹那、犬のような容姿をした獣が襲いかかってくる…俺は間一髪で獣の攻撃をよけ、獣と対立する。
「おいおい、マジかよ?」
両者に沈黙の時間が流れる…俺は息を止めていた…時が止まっているのではないかと錯覚する。
「――らぁぁぁぁ!」
俺は逆方向に全力で走った。
獣も俺を追いかける、ジリジリと距離が迫り、追い付かれ獣が飛びかかる―――――
「――――シッ!」
飛びかかってきた獣を受け身をとり、避ける…すると、獣に隙が生まれ拳で反撃する、獣は音をあげ動かなくなる…
「今のうちに…逃げないと…」
と思った矢先3匹ほどの同じ容姿をした獣が俺の前に現れる…
「クソ!まだいやがったか」
逃げようと足を踏み出したが何か違和感を感じる…俺はあんなにも反射神経がよかったのか?
獣から逃げながら考える…がその疑問はすぐ襲いかかってきた獣によってかき消される、獣の攻撃を避け、落ちてた木の枝を拾い犬に刺す…すると、自分でも驚くほど奥深くまで刺さる…
おそらく、異世界に呼ばれた特典か能力が強化されていたのだろう…だが、まだ二匹獣は残っている…そいつらは睨みを利かせ今にも襲いかかってきそうだ…
「まずいな…」
――刹那、紅き炎が獣を焼き斬った…




