最後のクラスメイト
牢屋の中にいたクラスメイト達を治療して宿に戻ってきた。
「お、ケイジくんもこっちに来てたの?」
1人足りなかった飯田伊豆木がいた。
伊豆木とは高校からの付き合いではあるが、小柄の女の子で忍と3人で食事に出かけたりしている仲だ。
どこにいたんだ?
「アクセサリーが不審だったから、帝都から脱走したまでは良かったんだけど、その後、餓死しそうな所を喋る黒猫さんに助けられた。」
お前、本当に何してた?
「山に入ればキノコや山菜があると思って入ったらダンジョンで・・・。」
職業は暴走しなかったのか?
「いや、職は暴走しかけてた。だからこそ餓死しかけてたんだ。黒猫さんが『うーん、ファイターって名前あるけど、これ戦闘職じゃないんだよな・・・。まぁ、異質だし切除しておくには越した事無いっスね。』ってどうにかしてくれた。」
ファイター?餓死・・・フード・・・考えるのをやめよう。
それじゃ今は職はないんだな?
「いや、あるよ?加減して技を出すね。」
そういうと伊豆木は俺に張り手を浴びせた。
小柄の女の子の張り手は痛くないはずなのに物凄く痛かった。
「今の職業は欄が文字化けして見えないけど大体察したよ。」
何やってんだ!あの黒猫!バグったままじゃねぇか!




