兄弟弟子
次の日、師匠の元に行き体力上昇(大)のスキル珠を買い戻す事にした。
師匠の元へ行くと犬系統の獣人の子供がいた。
「ケイジ君、兄弟子としてこの子を見てあげて下さい。」
はい?
「あなたを弟子にしたその日にこの子も事情があって弟子にしたのですが・・・1人で店を任せるには、すてーたすが低くて・・・。」
あー泥棒をしてくる冒険者に対処できない可能性が高いのか。
「師匠が付いて仕事をすれば良いのでは?」
「本当はそうしたいのだけれど、私は、異国へ野菜の買い付けに行きます。」
なぜ急に?
「どうしても気になる品物がありましてね。すきるで一覧が出るのですが、実物を見ないと何とも言えないので直接見に行きたいのです。」
通販のカタログみたいな感じか。
「師匠、その子を一緒に連れて行けないんですか?」
そもそもの所、師匠と一緒に買い付けに行けばいいのでは?
「海を渡るのでそうもいかないのです。」
『海にはクラーケンや海竜何かがいる。そうだな・・・レベル30前後が妥当だな。』
土竜、補足ありがとう。
となると、獣人の子供のレベルは30以下なのか。(俺もだけど。)
「よろしくお願いします、兄者。」
獣人の少年は勢いよく頭を下げた。
「よろしくな、少年。」
『少年?・・・その獣人の子供、女子だぞ?』
え?
「ヒトエって言います。」
少年・・・ではなくて少女に悲しい顔をされながら自己紹介をされてしまった。