職業は商人
宿に行くと雀の鳥人の少女ががいた。
「いらっしゃいませ。」
「宿に泊まりたいんですが・・・」
「一名様ですか?」
「はい、そうです。後、馬って大丈夫でしょうか?」
「大丈夫ですよ。馬小屋があるのでお預かりしますね。」
「ところで、行商人は泊まってますか?」
「行商人ですか?知りませんね。知っていてもお客様の個人情報は言えません。」
「どうしたのですか?」
20代くらいの和服の女性が奥から出てきた。
「あ、大婆様、こちらの方が用があるみたいです。」
大婆様!?若いのに?聞き間違いか?
いや、人以外の種族だったり、血を引いていればあり得るか。
「私に用があるみたいですが、何か入用ですか?」
「これを売りたいのですが・・・。」
神社で取り外してもらったビー玉を取り出す。
「すきる珠ですか。手数料込みでこんなものですね。」
そう言って算盤を見せて来た。
いや、よくわからん。
「その反応・・・成る程、現代っ子ですね。それなら、こっちの方が馴染みがあって、わかりやすいですね。」
算盤が計算機に変化した。
これなら解る。
「高すぎず、安過ぎずです。私のすきるは物の価値を知るものと、現世や異界と売り買いするものなので確実ですよ。」
「貴方、商人の様ですが、私の店で働きませんか?店をこの地に作りたいのですが、人手が足りなくて・・・現地の人は雇おうとしても職に困ってない様なので・・・。」
あ、そう言えば俺の職業は商人だ・・・。